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175話 ページ47

貴方side





降り下ろされた手に、切られた風。


何とも言えない鈍い音



目をつぶった私……






















































痛みなんて感じなかった。


「グハッ…………」





だって…聞こえたのは私の苦痛に苦しむ声でもなく巨人の声でもなく…
ただ…私を抱き締め庇ってくれただろう人の声だったのだから…




貴「なんでっ!………」



そのまま地面にズサァーっと落ちていけば体の怪我が尋常じゃない程痛みだした


でも…そんなことより…私の事なんかより…



数メートル先に倒れている私の愛しい人。



貴「リ ヴァイっ!!!!!」



怪我なんてどうでもよかった。
新しく出来た怪我なんてどうでもよかった。


地面に横たわるリヴ ァイの頭を抱き抱えれば苦痛に苦しむ顔が…そしてうっすらと開いた目が…私を見つめた



リ「A……」


貴「リヴァ…っ…リヴ ァイっ」



止まることの無い涙がリヴァ イの顔にポツリと落ちていく…


ハンジ「リヴ ァイ!A!」


後ろから2体の巨人を倒し焦った声で名前を呼ぶハンジの声は耳に入らなかった



貴「なんでっ…なんで…私をかばったの…」


リ「体が勝手に動いた…っ……ったく…お前は…っ…本当に危なっかしいヤツだ……昔から…」


痛みに耐えながら話すリヴ ァイの顔は今までに見たことはなかった



私「ごめんっ…ごめんっ…お願いっ…死なないで…」

するとゆっくりとリヴ ァイの手が私の頬に添えられた


私は必死にその手が落ちないよう…離さないようにギュッと握った


貴「私貴方に伝えなきゃいけないことがある!まだ話したいことだって!もっと…もっともっとリヴァ イと一緒に生きていきたいっ!」


泣きじゃくる私の目元をソッと拭い歪んだ笑みで俺もだ…と呟いた…


貴「私の…ために…それにこの子のためにもっ…」

片方の手で自分のお腹を撫でれば、理解したのかリヴァ イは大きく目を見開いた。


リ「そう…か……。…」

貴「お願い!私達のために生きて!っ…これからも一緒に生きていこう!」

私はリヴァ イをギュッと抱き締め唇にキスをした。


貴「愛してるよ……これからも…この先もずっと……ずっと…」



リ「 ぁぁ…俺も愛してる………この先もずっとお前を………お前達を守っていくと誓おう…」


そう言いもう一度口づけを交わした





空はやけに済んでいて青々としていた壁外調査の出来事だった…

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征遙(プロフ) - 影魅弥@夜桜花火さん» ありがとうございます!(о´∀`о) (2015年3月5日 8時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
影魅弥@夜桜花火(プロフ) - 征遙さん» もちろんです!更新楽しみにしてます! (2015年3月5日 6時) (携帯から) (レス) id: 210ebc90ec (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 稜仔さん» ありがとうございます!長い月日が過ぎてしまい迷惑をおかけしました!待っているというありがたい言葉を貰えただけで私はとても嬉しいです!是非、最終話お読みになってくださいまし。 (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 夜桜さん» ありがとございます!!長いあいだ更新が出来ない状態で迷惑をおかけしました!申し訳ない!是非、最終話までお付き合いください! (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 影魅弥さん» 遅くなって申し訳ない!随分と待たせたしまいました!どうか、完結まで付き合ってくれると嬉しい限りです…! (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:征遙 | 作成日時:2014年12月14日 13時

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