検索窓
今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:59,126 hit

160話 ページ32

貴方side



一匹でも多くの巨人を………


ギュッとグリップを握る手に力が入る。

どうやら目の前にいる巨人は奇行種じゃないようだ。



仕留めるのに時間はかからなかった。


貴「あと、もう一体……」



うなじにアンカーを刺し、一気にしとめる。


貴「はぁっ!!」


うなじを削がれた巨人はバタッと地面に倒れた。


私は無事に屋根上に着地するとエレ ンが、悔しそうに呟いた。


エ「俺もあいつらを………」


結局私が全て倒してしまったのでエレ ンはただ見ているだけになってしまったのだ。


貴「大丈夫だよ。エレ ンもきっと…………エ レン…?」


エレ ンは急に血相を変えて目を見開いていた。



エ「おい………あれ……」




カタカタと震えながら私の背後を指差す…

バッと後ろを振り返ると何かを摘まんで口にいれようとしている巨人が…



あれは………頭の無い……人間………?


エ「うっ………」

エレ ンは口元を咄嗟に押さえる。…私は…………


貴「お、お母さん……っ」


エ「え?…」


巨人がつまんでる人は兵団服を着ていて、私のお母さんじゃないことは分かっている…
それに、この世にお母さんが既に居ないことも………


でも、その光景が昔と物凄く似ていたので頭が上手く回らなかった。



グシャッ)


エ「っ!!!」



その巨人は、丸のみ………せず、腕…足…胴体……と順々に食べていった。

まるで、その人間に恨みがあるように、痛め付けるように…………



貴「あぁぁぁぁ!!!!!」


エ「?!!」


私の中で何かがきれた……

頭もくらくらする…


でも、そんなことより今はあの巨人を倒したくて……倒したくて……


貴「てめぇをぶっ殺す!!!!」


巨人が全て飲み干したと同時に私は巨人の腕を切り落とした。

巨「ぐわぁぁぁ!」


貴「痛いか?…痛いよなぁ……でも…」


私はもう片方の腕を切り落とす。

貴「てめぇも同じことしたんだ。文句はねぇよなぁ……」


次は足だ………そう思い、こいつの足を切り落とそうとするとエレ ンがいる方から叫び声が聞こえた…



リ「A!!!!」


貴「っ!………」


足を切り落とすのを止め、うなじを削ぐ。

その場に倒れた巨人に見向きもしないで私はその場を去った

161話→←159話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (115 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
363人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

征遙(プロフ) - 影魅弥@夜桜花火さん» ありがとうございます!(о´∀`о) (2015年3月5日 8時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
影魅弥@夜桜花火(プロフ) - 征遙さん» もちろんです!更新楽しみにしてます! (2015年3月5日 6時) (携帯から) (レス) id: 210ebc90ec (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 稜仔さん» ありがとうございます!長い月日が過ぎてしまい迷惑をおかけしました!待っているというありがたい言葉を貰えただけで私はとても嬉しいです!是非、最終話お読みになってくださいまし。 (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 夜桜さん» ありがとございます!!長いあいだ更新が出来ない状態で迷惑をおかけしました!申し訳ない!是非、最終話までお付き合いください! (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)
征遙(プロフ) - 影魅弥さん» 遅くなって申し訳ない!随分と待たせたしまいました!どうか、完結まで付き合ってくれると嬉しい限りです…! (2015年3月5日 1時) (レス) id: f14efb75aa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:征遙 | 作成日時:2014年12月14日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。