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8:ひとり ページ8

授業が終わり、教室に帰ってくる

そして給食の時間だ


「黛、ご飯食べよっか」

「そうだな」


持参したお弁当を出して、俺の席で食べる

黛は椅子をこちらに向けて座ってくれている


「おかずで何が好きとかあんの」


たこさんウインナーを口に運びながら黛が聞いてくる


「卵焼きかな。ちなみに塩味しか食べれねぇから
黛は?たこさんウインナー?」

「ちげぇし!」


少しいじると、眉間にしわを寄せて怒る


「はいはい、分かってるから
可愛いよなほんと」

「また俺の知らない奴と似てるってか?」

「それまだ引きずってんの⁈」


悪いかよ、なんていいながらこちらを見てくる

怒ってるというより、不安かな

重ねてんじゃねぇよって思われてそう


「じゃあ話すよ、お前に似てると思ってた奴」

「…おう」


少しやる気のなさそうな声を出す黛

お前が聞きたいって言ったのだろう?と言いたいが、留めておくことにする


「俺は帝光中学校の出身でな」

「あのバスケのところか⁈」

「そうそう。今黛がバスケ部入ってるから知ってると思ったよ」


あいつは俺と学年が2つ離れてる

黛と似て影が薄くて、本が好きで

本当に似てると思ったよ

でも、あいつとお前の価値観の違いとか、黛の儚げな奴と違って、結構やらかす奴だったなとか

改めて、お前と全然違うことを思い知らされた

だから心配すんな

黛千尋と黒子テツヤを重ねてなんかないよ

そう伝える

黛は少しホッとしたような顔をした

…黛にも、嫌われたくないという感情があるのだろうか

いつもひとりだったから、無いのかと思っていたということでは無い

ひとりでいるからといって感情がないわけない

逆に敏感になるもんだよ

ただ、ひとりなため、嫌われるどうこう以前に人がいないから、多分そんな感情を持つのは俺が初めて

嬉しいな

俺も初めてなんだ

周りに人がいないから

嫌われたく無いのは黛が初めてだな

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設定タグ:黒子のバスケ , 洛山高校 , 男主   
作品ジャンル:アニメ
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レインボールモンスターボール - えっ、何これすごいドストライク。配信してほしい…それと男勝りって女ながらも男もかなわない程気丈でしっかりしているって聞きました。男性なら男前ではないでしょうか? (2020年8月19日 18時) (レス) id: 2fbbff0916 (このIDを非表示/違反報告)
裡古都 - レインさん» コメントありがとうございます!好みって言ってくれてとても嬉しいです!なんか批判されそうって思ってたので安心しました!嬉しいです!本当にありがとうございました! (2018年12月30日 23時) (レス) id: 96f3ab0462 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - これ超好みです! (2018年12月23日 8時) (レス) id: 21ac21fda6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:裡古都 | 作成日時:2018年7月22日 21時

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