5：ひとり ページ5
2人で教室に戻ると、水野君は、他の子達と話していた
これはもう大丈夫だと思い、近寄る
「楽しそうだね
教えるの、また今度でいいかな？さっき教えてもらったところ、見直したい」
「うん…ありがとう」
「ん？俺は何もしてないよ」
そう微笑んで席に戻る
「黛、彼を見て幸せそうに見える？」
「まあな…なぁ、矢凪」
「どしたの」
「お前はな、結構コミュニケーション取れる奴だし、コミュ障では無い
話せば面白いし、ちゃんと会話が続く
自然に溶け込もうとしたら溶けこめるんだぞ？なんで輪にはいらねぇんだ？」
「その質問かぁ〜」
前にも一度されたことがある
あの男の子…黛に似てるかもしれない
「質問するよ
ひとりの子に話しかけるとするだろ？
話しかけられる側にとって、大勢で来られるかひとりで来られるか、どっちが楽だと思う？」
「…見知らぬ人によって違って来られるよりも、ひとり単独で来てくれた方が警戒しなくて済むな」
そう、それなんだよ
「それと一緒なんだよ
もう一個質問
大勢の輪の中に入って、縛られる。その代わりにひとりじゃ無いのと、縛られ無いけどひとりなの、どっちがいい？
この質問をするとね、大半は前者を選ぶんだ
不思議だよね、人間って
縛られることが嫌いなのに、なんでわざわざ嫌いなの所に行くのか…謎だ」
「ふーん…でもお前の行動は前者にさせてるだろ」
「確かにね…でもさ、そちらの方を望んでいるのなら、望みを叶えたいじゃん？」
深いよねぇ〜なんてしみじみ言う
黛が口を開きそうなところで、机の中から1冊の本を出す
「ねぇ、このラノベなんだけどさ…前に行ってた新刊、出たから持ってきたよ」
「…マジか」
「読む？」
「うん」
単純なんだよ、人間って
ある言葉を自分に使われたく無いから、ひとりが嫌なんだ
単純なんだよ、本当に
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レインボールモンスターボール - えっ、何これすごいドストライク。配信してほしい…それと男勝りって女ながらも男もかなわない程気丈でしっかりしているって聞きました。男性なら男前ではないでしょうか？ (2020年8月19日 18時) (
レス) id: 2fbbff0916 (このIDを非表示/違反報告)
裡古都 - レインさん» コメントありがとうございます！好みって言ってくれてとても嬉しいです！なんか批判されそうって思ってたので安心しました！嬉しいです！本当にありがとうございました！ (2018年12月30日 23時) (レス) id: 96f3ab0462 (このIDを非表示/違反報告)
レイン - これ超好みです！ (2018年12月23日 8時) (レス) id: 21ac21fda6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：裡古都 | 作成日時：2018年7月22日 21時
