名探偵の弟はバレたらしい ページ41
Asaid
さてと……
綾辻先生のおかげで外に出れたわけだ
あとで人形を持って帰ろう
無論あれは演技だ
『……うーん、とはいえ依頼人との待ち合わせはまだあるからぶらぶらするか』
そう言って街を彷徨いていると
「ねぇ!」
『うわ』
「少し酷くないかい?人の顔見てうわなんて」
『いや、当たり前の反応だよ。太宰さん?』
「乱歩さんから頼まれてね。今それが終わったところ」
うん
どうでも良いな
というか俺はこの人はなんとなく苦手だ
『で?それが俺に何か』
「ほら、出給えよ」
そう言って太宰さんは俺に携帯を渡す
渋々受け取ると
【……A】
『に、兄さん!?』
今、俺の名前言った……よな
【思い出したよ、Aだ……A……】
ハッとして後ろを見ると俺の長い髪を摘んでいる太宰さん
やられた……
『貴様ッ』
思わず怒りで携帯を投げしてそうになったが兄さんに制されたので冷静になる
「……(もしかしなくてもこの子乱歩さんのこと大好きなんだなぁ)」
『なんでこんなこと』
【そりゃあそれが名探偵だから】
『思い出したんなら、アレも……』
【うん、思い出した。でもそれは間違えてる】
そういう兄さんだが俺は信じれなかった
『俺のせいなんだよ、だから』
【だから記憶を消した。でも僕はそれでもAが大事だよ?】
そういう兄さん
俺は携帯を太宰さんに押し付けて人混みの中に紛れ込む
「A君!」
そう呼ばれたが振り向かずに走る
周りの声が俺を責めるように大きくなって耳を塞いだと
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リュカ(プロフ) - 麗花さん» 御丁寧にありがとうございます!直ぐに修正しますね (2019年10月22日 13時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 名探偵が名探知になってます。目次をよくご覧下さい (2019年10月22日 12時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - にわなずなさん» ありがとうございます!訂正しておきます! (2019年8月31日 13時) (レス) id: adae6a7d46 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 9ページ行ってくるが言ってくるになってますよ (2019年8月31日 13時) (レス) id: d640b39bc8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 蒼月さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです! (2019年8月29日 9時) (レス) id: adae6a7d46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュカ | 作成日時:2019年7月17日 20時