名探偵の弟は下見らしい ページ18
「此処です」
一見なんともない図書室
「パスワードは限られた者しか知りませんわ」
「成る程、君は？」
『“存じております”。1935429です』
「ちょ、言っちゃダメよ」
『あ、失礼しました』
そう言って頭を下げる
いや、分かり易すぎだろ
「ふーん、で？中はどうなってるの」
そう言いながらズカズカと入っていく兄さん
「最新の技術で守られています。もし何かあれば、頑丈な鉄格子が上から降りてきます」
恐らく全て機械
なら、全ての機能を落とせばいいか
「電気が切れたらどうするの？」
「どうしようもありませんわね」
「なら、此処に太宰を置こう」
『太宰……？』
不意に聞こえた単語に違和感を覚えた
「なに、太宰がどうかした？」
『え、い、いや？大丈夫です。知人に太宰って人がいたので』
そう言いながら思い返す
そういえば、探偵社に行った時太宰の名前を兄さんは呼んでた
太宰は、武装探偵社に？
俺が知らない間に……って事は織田作も探偵社にいんのか？
にしても、あれが太宰ならなんか変わったな
何っていうか……
「黒が混じっちまったか』
「え？」
『……お嬢様、時間まで数刻あります。お部屋で待機しておきましょう。私が必ずお守り致します』
「私を見張っていても効果ないわよ？」
『お嬢様程の綺麗な青い瞳をお持ちの方は此処に居りません。私は不安なのです』
「そ、そう……頼んだわよ」
これはイチコロか
チョロいな
そう思いながら部屋まで案内しながら兄さんの顔色を伺う
兄さんは異能者じゃないけど凄い観察眼と頭脳持ち
聞いた話では完全犯罪と言う証拠を消す異能者も追い詰めたらしい
カッコいい……
「ねぇ、一寸飲み物頂戴？」
『はい、なにがよろしいでしょうか』
「あったかいもの」
そう言われて頷いて厨房に入る
兄さんに頼まれた……やった！
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リュカ(プロフ) - 麗花さん» 御丁寧にありがとうございます！直ぐに修正しますね (2019年10月22日 13時) (
レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
麗花 - 名探偵が名探知になってます。目次をよくご覧下さい (2019年10月22日 12時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - にわなずなさん» ありがとうございます！訂正しておきます！ (2019年8月31日 13時) (レス) id: adae6a7d46 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 9ページ行ってくるが言ってくるになってますよ (2019年8月31日 13時) (レス) id: d640b39bc8 (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - 蒼月さん» ありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです！ (2019年8月29日 9時) (レス) id: adae6a7d46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュカ
| 作成日時：2019年7月17日 20時
