名探偵の弟は特一級異能力者らしい

名探偵の弟は頼まれたらしい ページ19

厨房へ戻り飲み物を作る

綾辻先生のもとで何度か作り中々の出来だとは思う

『どうぞ』

「ん、ありがとう」

そう言って兄さんが受け取り一口飲む

「……うん、美味しい」

『ありがたきお言葉』

褒められた……

一歩下がりお辞儀をしてからお嬢様に寄る

『そろそろお部屋へ』

「そうね」

そう言って部屋に戻る

前に

『“俺は、お嬢様のもとに居る。そして俺は他の人に見えない”』

そう言って幻覚を作り上げる

『……よし』

時間まであと少し

そう思いながらあの宝石のあるところへ行く

道中、誰かと会っても誰も俺が見えない

彼奴以外は……注意しないと

そう思っていると宝石の保管された部屋に着く

パスワードはお嬢様が打ってるのを見ている

そこからが勝負

警察や兄さんが其処に居るのを確認し、時間も確認する

「二十面相の予告時刻まで十秒」

カウントダウンかよ

「……三、二、一……」

俺はパスワードはを打ち込み扉が開く

「なっ」

『おや、鳩が豆鉄砲を食ったようですね』

「つ、捕まえろ！」

『“貴方達が俺を捕まえるなんて無理だよ“』

そう言って嘲笑いながら中に入る

『”この屋敷の電気設備は俺が乗っ取った“』

その瞬間電気設備は消え、俺に敵なし

「矢っ張り……」

『おや、流石は名探偵。お越しになるのが少々早いですね』

「まあね、君こそよくその宝石を盗めたね」

『盗む？言い方が酷いですね。これは元の持ち主に返すのですよ』

そう言ってガラスケースから青い炎を取り出す

「さあ、盗めても、此処から抜け出せるかな？」

『何…』

兄さんがほくそ笑みながら手を挙げた

瞬間……

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