SURVIVAL (ページ14)

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Yuri side.

この環境にも、ファントムにも、少しだけ慣れてきた僕らは、残り一体となったファントムと戦っていた。

「撃つよ！」

いのちゃんの声に、みんながファントムから離れる。
二発連続で背中に弾を撃ち込んだいのちゃん。

ファントムが呻きながら地面に倒れた。

“おめでとう諸君。見事第一ミッションクリアだ。そして今、一つ目の解除コードが入力された"

例の小さな機械のところへ向かう。
地面から機械を拾い上げると、数字が入力されていた。

「01001010………」

読み上げても特に何があるわけでもない。

「……何か規則性があるのかな」
「どうだろう……」

悩む僕らを他所に、タイマーは刻一刻と時を刻み、残り時間は約23時間になっていた。

突然、ヒュン、と風を切る音がして、圭人の真横の幹に矢が刺さった。
何かに気づいた雄也が、驚いて固まった圭人の肩を掴んで、幹に隠れようとする。

矢の先端が、雄也の腕と頬の横をかすめた。どこからともなく飛んできた矢が、銃弾のように音を立てて木の幹に刺さっていく。

僕らも慌てて地面に伏せて、矢の襲来をしのいだ。

「どっから飛んできてんだよ」

ゆーてぃが怪訝そうに辺りを見回しながら言った。

ようやく矢の襲来が落ち着いた頃、無線からまた声が流れた。

“第二のミッションだ。これから諸君には、運試しをしてもらおう。武器をとった場所へ戻れ"

どんなトラップがあるかわからない恐怖に支配されながら、僕たちは最初の場所へ戻ることにした。