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謙太郎side
花火大会の話辺りから薄々Aの様子がおかしいことには気付いてた
それにAの気持ちにもかなり前から薄々だけど気付いた
でも本人には聞けなかった
いや聞きたくなかった
だってそれ聞いたら俺は
もう可能性が無くなっちゃうってことでしょ？
そんなのは嫌だから俺は知らないふりをする
顕嵐が違う人と花火大会に行くって言った瞬間の君の顔
ああ、本当なんだなって思った
花火大会に行くというのは、つまりはデートも同然であって
それを知っている彼女は泣きそうだった
トイレに行くって言ったのもきっと君の嘘
わかるよ、俺には
だって俺は、、、
君があいつを好きになるもっと前から君のことが好きだから
ずっと見てきたんだ隣で
だから俺にはわかる
屋上で泣いてることも
辛くなったら屋上に来ることも
そこであいつへの想いをまた隠して教室に戻ってくることも
全部全部
知ってる
Aが好きだから
君の気持ちを聞くことは出来ないし聞きたくはない
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作者名：すとろべりー | 作成日時：2017年8月30日 16時
