総悟が大好きな彼女は真選組の紅一点 ５ 【沖田総悟】

２１０話　過去　〜迷い〜 ページ13

あれから、年月が経ち、私たちは成長した。

そして今日、近藤さんから、江戸で一旗揚げると言う話を聞かされた。

それって、つまり・・・・・

武州を離れて、江戸で生活していくってこと？

江戸で、成長するってこと？


総悟：「すっげぇ、楽しみだぜ！ 江戸に出て、もっと強くなる！ Aも当然、行くだろう？」

A：「う〜ん、どうしようかな〜？ って・・・。」

総悟：「行かねぇの？」

A：「不安なんだ・・・、私。皆に、ついて行けるかどうか。ほら、私って女だし・・・。」

総悟：「そんなの、関係ねぇって。俺、言っただろ？ 女だからって・・・・・」

A：「それとこれとは、別ものだよ！ 凄く、重大な事なんだよ？ 江戸に出るって・・・。女のくせに、剣術なんて・・・、周りの目が痛いから。でも・・・、私も行きたい。皆と・・・。」

総悟：「だったら・・・・・」

A：「ごめん、総悟くん！ 私、帰るね！」

総悟：「あっ、おい！ A！」


この日は、自分の感情を総悟くんにぶつけてしまいそうで、その場から逃げたんだ・・・。

皆と行きたいけど、怖い。

皆に、ついていけなくなりそうで、怖い。

このままずっと、武州で暮らす方が、良いのかも知れない。

武州に残って、江戸で頑張る皆を応援する方が、良いのかも知れない。

私はいったい、どうすれば良いの？

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