シゲとの甘い日々 ３ 【加藤シゲアキ】 完結

５年越しの花嫁　２ ページ34

シゲside



あれから、挙式が始まり・・・

ガチガチに緊張している俺を見て、Aに笑われた。

緊張してんの俺だけ？

とか思っていたが、Aだって表情こそ笑顔だが、ブーケを持っている手が震えていた。

Aが持っているブーケも、俺の胸元のポケットにさしてあるブートニアも、Aの手作りなんだよな・・・。



牧師：「誓いのキスを・・・。」



向き合えば、お互い照れ笑い。

キスなんてもう数え切れないほどしているのに、やっぱり今日が特別だから・・・。

Aの両肩に手を添えて、俺はそっとキスをした。

巻き起こる、祝福の拍手。

そんなとき、俺たちの元に・・・



成美：「お父さん、お母さん！ おめでとう！」



俺とAの手を取って、ニコニコ笑顔の成美。



シゲ：「ありがとな」

A：「成美ちゃん、ありがとう」



俺は成美を抱き抱えた。

そして、Aと一緒になって・・・

成美を挟むかたちで、俺は成美の左頬に、Aは右頬にキスをした。



成美：「きゃは〜！」



喜ぶ成美に、俺とAは『幸せ』を感じたよ。

これぞまさに、理想の家族ってやつかな？(笑)

今日の結婚式は、俺とAはもちろん、成美にとっても良い思い出になっただろう・・・。

Aと結婚して５年。

５年越しの結婚式だったけど、Aとこうやって式を挙げれたこと、本当に良かったって思うよ。

俺とAの宝物である娘の成美や、家族、友人に見守られながら、まだまだ続くこれからの未来でも、『幸せ』でいることを誓った・・・。

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