シゲとの甘い日々 ３ 【加藤シゲアキ】 完結

七五三 ページ29

シゲside



あれから、３年・・・。

成美も、もう３才になった。

そして今日は、Aと成美を連れて、俺が勤務している写真館へ。

成美の、七五三の写真を撮るためだ。

着物姿の成美を、カメラに収める。



成美：「お父しゃん！ 可愛い？」

シゲ：「あぁ。すげー可愛いよ！」

小山：「成美ちゃ〜ん、こっち向いて〜！ ひゃ〜、可愛い！」

成美：「慶たん、うるしゃ〜い！」

小山：「えっ・・・、悲しい・・・(泣)」

シゲ：「小山、なめられてんな〜(笑)」



自分の娘を、きちんとしたカメラに収める日が来るとは・・・

写真を撮る手が、止まらねー！(笑)



店長：「成美ちゃ〜ん！ 今度は、ドレスに着替えよっか〜？」

成美：「あ〜い！」



店長に連れられ、成美は着物からドレスに着替えに行った。

そういえば、Aは何処に行ったんだ？

店内を歩いていれば、椅子に腰を掛けて雑誌を見ているAを見つけた。

俺はAの隣に、腰を下ろす。



シゲ：「なに読んでの？」

A：「あっ、シゲ！ これ〜？ 綺麗だな〜って、見てただけだよ〜」

シゲ：「ウエディングドレスか」



Aが手にして読んでいたのは、ウエディングドレスの特集雑誌。

やっぱり女性って、いくつになっても憧れるもんなんだな・・・。



A：「成美ちゃんの撮影、どう？ 良い感じ？」

シゲ：「おう。成美のやつ、結構ノリノリだぞ？」

A：「私に似たのかな〜？」

シゲ：「かもな！(笑)」

A：「完成が楽しみ〜♪」



店長に呼ばれて、スタジオに戻る。

ドレスを身に纏った成美に、ずっきゅん。

着物姿とは、また違った可愛さがあるよな〜。

俺たちが付き合う前、Aのドレス姿をあの日に撮ったことを思い出す。

今日は、成美のドレス姿を撮る番だ。



成美：「お母しゃん、見て〜！ 可愛いでしょ〜？」

A：「うん！ 成美ちゃん、すっごく可愛い〜♡」



スタジオに顔を出したAに、掛け寄った成美。

笑顔で寄り添う２人を見て俺は愛しくなり、その姿をカメラに収めた・・・。

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