シゲとの甘い日々 ３ 【加藤シゲアキ】 完結

腐れ縁３度目の集まり　３ ページ28

シゲside



手越：「あれだよな〜！ 赤ちゃんプ・・・、んぐっ」

シゲ：「んなこと、するわけねーだろぉぉぉぉぉ！！！！！」

手越：「シゲ・・・、苦しっ！」



手越の首を、後ろから腕で絞める俺。

別に本気じゃねーけどな？

つーか、あんなこと言おうとした手越が悪いんだぞっ！



増田：「やっ、やばい・・・。成美ちゃん、泣きそうだ！(汗)」

シゲ：「え？」



そんなとき、Aがトイレから戻って来た。

今の状況を見たAは・・・



A：「何してるの？ 何で成美ちゃん、泣きそうになってるの？ シゲちゃ〜ん？」

シゲ：「うっ・・・。」



ゴクリとつばを飲み込む。

笑顔なのに目が笑ってないAは、相当恐ろしい・・・。

いつもは怒らないから、余計にな・・・(汗)

手越の首から、そっと腕を離す。



A：「も〜！ シゲお父さんなんだから、しっかりしてよ〜！」

シゲ：「はい、すみません・・・。」



俺は正座で、Aにお説教され中・・・。



小山：「シゲ〜、ドンマイ！」

手越：「意外とAちゃんって、鬼嫁じゃない？ シゲ、尻に敷かれてそ〜(笑)」



ていうか、何で俺が怒られんだよ〜！(泣)

心の中で、小山と手越を恨む。



増田：「Aちゃん！ 成美ちゃんが泣きそうだから、変わって〜！(汗)」

A：「増田さん、すみません！ ありがとうございます！」

成美：「うっ・・・、う〜・・・。」



Aが成美をあやしたおかげで、成美が大きな声で泣くことなく済んだ。

俺たちは、ほっとする。

あれから１時間が経ち、夜の８時。



A：「シゲ、そろそろ帰ろう？」

シゲ：「あぁ、そうだな」



子供を連れて、夜遅くまで出歩いてはいけない。

親として、そこはきちんと守る。

８時になったところで、俺たちは一足先に居酒屋を出た。



シゲ：「A、成美抱っこするの変わろうか？」

A：「大丈夫だよ、抱っこ紐あるし！ それより・・・、はい！」



抱っこ紐で成美を抱えているAは、両手が空いている。

手を差し出すAに、俺は手を重ねた。

嬉しそうな顔しちゃって・・・(笑)

Aはもう立派な成美のお母さんでかっこいいけどさ、まだまだ俺に甘えて来るところは可愛いなって思っちゃうんだよな〜。

そんなAと手を繋いで、ゆっくりと歩いて家に帰った・・・。

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