Première étoile

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朝になって練習室ヘ向かえば、デビュー曲の歌割を決めたいから
それぞれのポジションを決めたいと伝えられた。

ソユン先生の他に、昨日は別の仕事で来れなかったドンヒョク先生もいる。



話を聞いていれば元々ラップポジションの子がいないから誰がラッパーになるが問題らしい。



いやメンバー選定の段階で考えておきなさいよと思ったけど、
辞退した子のほとんどがラッパーだったらしい。



･･･それはラッパーが辞めるような環境だったってことじゃなくて？と思ったけど黙っておこう。



SY「リタはラップの練習してたこともあったわよね？」

RT「ありますけど、結局その後ラッパーには選ばれてないので今は全く練習してないです･･･。」

DH「Aはこの前の月末評価でラップもしてたよね？」

『はい。でも正直メインラッパーを張れるほどではないです。』

DH「練習次第ではメインラッパー張ってもいいくらいだったと思うけど？」

SY「Aはメインボーカルでもあるからメインラッパーまでするのは負担が大きくないですか？」

DH「メインボーカルはミンジもいるし、Aはリードボーカルにしてもいいんじゃない？」

SY「いやメインボーカルは2人いた方がいいと私は思います。」



ラップの練習はしてはいたけど、PLEDIS時代もボーカルでやってし、
流石にメインラッパーの名を背負うことは･･･。

なんなら元々のポジションはダンスだったし。



DH「今回の曲はラップ多くないし、メインボーカルと兼任させても問題ないと思うけどね。」

SY「でも今後もこのポジションでやっていくわけですから。」

DH「そうなるとリタ1人に任せるわけにもいかないよ。」



うーん、メンバー側からも何か発言したいところだけど難しい話だ。

どうしたものか。


何も言えずに頭の中でぐるぐると考えていると、





YE「あの」





さっきまでずっと俯いて黙り込んでいたイェウンが突然口を開いた。





YE「私、ラッパーやりたいです。」





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