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青木 side
小さい頃から、親同士仲良しだから頻繁に遊んでた檜山くんが慌ててる姿って、そうそう見れない。
だからね、走ってお家まで来てくれたことがすごく嬉しかった。その理由もね、俺のことだってことがさらに嬉しさを重ねるの。
檜「......俺、ずっと青木の1番だと思ってた」
青「うん、そうだね」
檜「だから、俺の知らない事を誰かが知ってるって思ったら、焦った」
青「......檜山くん、可愛い」
檜「......全然反省してなくね?」
青「ふふふっ、ごめんってば」
バス停のベンチに座って、2人で話す。バスが来るまであと少し。
急に訪れる沈黙さえ、心地よくなるってくらいお互い信頼できるような人なんて、世界中探したってきっと、俺の中で檜山くんしかいない。
そう思っていたら、突然、檜山くんが俺の名前を呼ぶ。檜山くんの方を向くと、ちょっとだけ恥ずかしそうにはにかんでから、話し出す。
檜「......ちゃんと、言っておきたい」
青「檜山くん...?」
檜「俺、青木のこと全部分かった気でいたけど、もっと知りたい。そんで、他の奴らよりも俺が先に知りたい。俺、青木が思ってるよりもガキだから」
青「......ふふ、そっか」
檜「うん。だから、さ...ずっとずっと、言えなかったけど......好きなんだ、青木のこと」
青「......嬉しい」
檜「青木、俺は本気で」
青「あ、バス来たから、行ってくるね!」
タイミングよくバスが来て、ドアが開く。駆け出した俺に檜山くんは呼びかける。バスのドアが閉まる。檜山くんはまだ何か言ってる。多分、また俺が誤魔化したとでも言いたいのかな。暫く会えないから、今くらいは素直になろうかな。
1番後ろの席へ行って、窓を開ける。
青「__________檜山くんのぜーんぶ、大好きっ!」
檜「......っ?!//」
バスが発車する。珍しく顔を真っ赤にした君が、立ち尽くしてただバスを見送ってくれる。
だから俺は、君が見えなくなってから泣こうと思ってたのに。
急に大きく息を吸い込んで、恥ずかしげもなく大きな声を出したんだ。いつも大人びた、穏やかな君からは想像も出来ないほど。
檜「__________......頑張れ!青木!いってこい!!」
青「......っ、」
おかえりって、君はまた言ってくれるように
俺は頑張るね。
檜山くんがいてくれるから、絶対絶対大丈夫。
(Happy End.)
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リノ - 分かりました!例えば私の大好きなセブチとかですかね!ご存知なければスマホで調べてみてくださいね!! (2020年9月13日 21時) (レス) id: 8c747dd579 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - リノさん» リノ様、コメントありがとうございます!私個人はジャニーズ専門で韓国はあまり...リノさんはお好きなんですか??おすすめとかあれば教えて頂きたいです^^* (2020年9月13日 18時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
リノ - あ、無理してお答えしなくて大丈夫ですよ! (2020年9月13日 17時) (レス) id: 8c747dd579 (このIDを非表示/違反報告)
リノ - うん!レンタル彼氏も良いし、この作品もすごく好きです!!ちなみに時雨さんは、韓国のアイドル男子はお好きですか? (2020年9月13日 17時) (レス) id: 8c747dd579 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2020年8月30日 17時