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#038 ページ38
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ドレスのまま駆け出して、慣れないせいで裾を踏んで躓くわ、ヒールでコケるわ散々で、途中からはもうヒールを手で持って夢中で走ってきていた。
ダンスホールから飛び出してきたのはいいものの、どこに行っていいのか分からず人気のないところを探していたら、小さな庭のようなところを見つけて、そこに座り込む。
__________......何やってんだろう、私。
無理してたからこんなことになったのかな?
海琉くん、幻滅したよね...きっと、学園側もこんな私じゃ『華』として置いてくれないだろう。
なにより、クラスメイトたちの視線が、怖い。
こんなことになるのなら、最初から高望みなんかしなければ良かった。
隣に立ちたいなんて、ずっといたいなんて、思わなければ良かった。
見ているだけならば、あなたのことを想い続けても許されたんだろうか?
きっとこれは、欲張りすぎた神様からの私への罰なんだ。
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作者名:時雨 | 作成日時:2022年11月19日 10時