検索窓
今日:11 hit、昨日:78 hit、合計:112,947 hit

Episode : 025 ページ25




ベランダに干していた洗濯物を思い出し、窓を開けて取り込む。

外はすっかり夕暮れに染まってて、案外、ここから見る夕陽は綺麗だったりするから、最初に来た頃はよくベランダでボーッとしてたな、と考えていた。

すると、控えめにノックされた音がしたような気がして、俺はベッドの上に洗濯物を放り投げ、急ぎ足でドアに向かう。気のせいかな、とも思ったが、念の為「どうぞ」と言えば、ゆっくりドアが開いた。



sk「......あ、こ、こんにちは」

iw「っ!こんちは...」



佐久間がいた。ちょっとぎこちない笑顔で笑う彼に会えたのは嬉しいが、思わず廊下を覗き込み、誰もいないかを確認した。すると、そんな俺を見た佐久間は「ちょっといい?」と中に入ったのでドアを閉めた。



sk「......やっぱり、迷惑かな?」

iw「え?」

sk「いや、そのっ...めめとか、ラウがいつも岩本くんたちに冷たく当たっちゃってるから......」

iw「別に、そんな事ない。お互い様だろうし」



子犬みたいに、しゅん、と下を向いてしまった彼になんだか申し訳なさが勝ってきて、ちょっとぶっきらぼうにはなってしまったが俺がそう言うと、様子を窺うように見上げる......が、視線は全く違う方向を向いている。どうしたのかと思ったら、彼は突然「あー!」と指差しながら大声をあげた。


Episode : 026→←Episode : 024



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (217 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
632人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:翠恋 | 作成日時:2021年10月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。