検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:19,214 hit

転校生 × 水色 ページ12

「んー...届かない...」




なんで図書委員なんかなっちゃんだろ

そう思いながらも背伸びをして本を元の場所に戻そうとしていた



よりによって脚立が貸し出し中とか

よりによって1番上の棚にあった本とか



本当、仕組まれたみたい





背の小さい私が、いくら背伸びをしたって届きそうにもないから

もう明日担当の子にでもやってもらおうかと思っていた時





「...それ、ここに入れるの?」



「そうなんだけど...って、え?」



「貸して」





そう言って私の手から本を取ると、スッとしまってしまった長身の彼

見た事のない人物に驚いていると、爽やかな笑顔を浮かべた彼は「あとは?」と聞いてきた

何冊かあることを伝えると、彼はその全てを一緒に片付けてくれた




そんな長身の彼の優しさと笑顔に、私の心は簡単に奪われていた

そして片付け終えてカウンターに戻ると、1冊の本を手渡される




「これ、借りてくね?」


「あれ...う、うん」





さっき片付けて貰ったはずの、1番上の棚の本

貸し出し表に名前を書くと、扉を開けた彼は






「俺、中島裕翔。__________また、片付けてるの手伝わせてね?」







じゃあ、と行ってしまった彼だけど

また会えることが約束されたことが、すごく嬉しかった




図書委員になって良かった


なんて、単純すぎるかな?





(End.)

転校生 × 緑色→←転校生 × 桃色



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
設定タグ:JUMP , 短編集 , 純愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:時雨 | 作成日時:2015年8月6日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。