サクマと、忘れ物。�� ページ24
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あの後上司からはこっぴどく怒られた。そりゃそうだ、役所内を響き渡るほどの大声を出して迷惑のかからない訳がないのだから。
仕方ないから、サクマのことは最近アメリカから帰国した従兄弟と上司には説明した。日本のことはまだまだよく分かって居らず、世間知らずなところがある、と説明するととりあえず今日は帰れと言われて午後休暇をもらった。
ため息をつきながら、会議室で待たせているサクマのところへと向かう。
ab「サクマ、おまた...」
fk「へー！じゃああべちゃんと一緒に暮らしてんの？」
sk『はいでやんす！それよりもふっか、お顔が大きいでやんすね〜』
fk「でかくねぇよ！」
ab「な、なんで、ふっかがいんの......？」
ぽかん、としてしまった俺に気がついた2人。サクマは俺に飛びついてくるし、ふっかは何事もなかったかのように「よっ！」と手を挙げる。
fk「いや、あべちゃん来るまで誰か一緒に居てあげてって言われたからさ、俺今ちょうど手空いてたから話してたんだよ。ね？サクマー？」
sk『はいでやんす！あべちゃん、ふっかはサクマとお友達になるって！』
ab「へ？あ、そうなの......？てかごめん、ありがとうふっか。俺、今日これで帰るから」
fk「おう！気をつけて帰れよ！」
ふっかに手を振るサクマを連れて、俺はまだ明るい道を歩く。思えば、2人でこうして歩くのは、あのサクマの服を買いに行った以来かもしれない。
そう思って横で鼻歌を歌うサクマをみると、彼は楽しそうだった。
ab「......そうだ、サクマありがとうね？よく職場まで辿り着けたね？」
sk『にゃはは！すごいでしょー?!だって、あべちゃんがそれだいじなものって言ってたからにゃ！匂いかぎながら来たからバッチリだったけど、あの中に入ったらあっちこっちにあべちゃんの匂いがして、分かんなかったの！』
ab「......それで、呼んだ、んだ...？」
sk『うん！』
ニコニコとしているサクマは、本当に憎めない奴だ。
そしてそんな彼を見て、可愛いなんて思う俺はどうしようもない。
結果、サクマに対しては甘いのだ。
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翠恋(プロフ) - いくみさん» いくみさま、ありがとうございます！ (2022年6月5日 12時) (
レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
いくみ - 阿部ちゃんの誕生日は、11月27日です！ (2022年6月5日 10時) (レス) @page1 id: 20b86a31c8 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - めぐみみさん» めぐみみさま、コメントありがとうございます！いつもめぐみみ様のあべさくへのコメントで励まされて完結まで頑張れました！また別の作品でもお会いできるのを楽しみにしております。本当にありがとうございました！ (2020年9月5日 22時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
めぐみみ(プロフ) - 完結おめでとうございます。最後までほのぼのとしたあべさくの世界で終わって、めちゃくちゃ癒やされました。てか、クローゼットに神様がいたっていうのが面白いなあと思いました。またどこかで続編読める時があれば嬉しいです。とりあえずお疲れ様でした。 (2020年8月31日 21時) (レス) id: 877e4b9b86 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - Jinさん» Jinさま、コメントありがとうございます！最後まで読んで頂けて嬉しい限りでございます。気まぐれですが個人的に楽しかった作品なので、いろいろな形で続編に繋げられたらと思いますので乞うご期待を！ (2020年8月29日 21時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翠恋
| 作成日時：2020年7月11日 20時
