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トカゲ、なんて言われてしばらくは不貞腐れてた俺だが、いのちゃんがこっそりポケットから俺を出してくれたかと思えば、目の前にはチョコレートがあった。
今の小さくなった俺には大きいと思ってくれたようで、半分に折ってくれてある。
それを両手で抱えて食べ始めると、いのちゃんは嬉しそうに笑った。
「だいちゃん、これ食べたら撮影行くからちょっとだけ大人しくしててね?」
『うん!分かった!』
自分でも単純なやつだなぁ、とは思う。
でもチョコレートの誘惑に勝るものはなく、食べ終わった俺はいのちゃんのポケットの中に戻ってからは大人しくしていた。
聞こえてくるシャッター音やカメラマンさんらしき声。
心地よく揺れるポケットの中。
どうもこの心地良さには俺は弱いらしい。
静かに待っている間、またポケットの中で眠たくなってしまった俺は、そのままゆっくり瞼を閉じたのだった。
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翠恋(プロフ) - 名無しさん» 名無しさま、コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!またどこかの作品でお会いできたら光栄です、呼んで頂きありがとうございました! (2020年3月28日 7時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 完結おめでとうございます!小さくなった有岡くんを想像しながら読んでいました。世界観が優しくて、読んでいて癒されました^_^ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 2b47a80d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年12月12日 17時