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こんなの、どこのファンタジーだよ...!
現実でこんなの有り得るのか?!
そう自分の中で問いかけるも、ほかに心当たりは見つかりそうもないし、受け入れ難いようだか生憎事実でしかないこの状況。
とりあえず、恋人のいのちゃんを起こそう。そう思った俺は彼に声をかける。
『いのちゃん!起きて!俺、大変なことになっちゃったよ!』
「......すぅ...すぅ...」
かなりの声を出したのに、いのちゃんは気持ちよく眠ったまま。
いつもは手を伸ばせばすぐ近くにいる距離なのに、今日は、どれだけ力いっぱい声を出しても届かない。
なんだかとっても寂しくて、不安で、悲しくなった。
『......お願い、いのちゃん...助けてよ、』
歩いて行ってようやく彼に触れられる距離まで近づいて、目の前にある真っ白な頬に触れて、弱々しく呟いた。
心細さや不安から、自然と目からは涙が溢れてきて、ちょっとだけその頬をぬらした。
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翠恋(プロフ) - 名無しさん» 名無しさま、コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!またどこかの作品でお会いできたら光栄です、呼んで頂きありがとうございました! (2020年3月28日 7時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 完結おめでとうございます!小さくなった有岡くんを想像しながら読んでいました。世界観が優しくて、読んでいて癒されました^_^ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 2b47a80d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年12月12日 17時