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「小さく焼くの大変だったから、俺の切れ端でごめんね?あ、ちゃんとバターと砂糖はぬってあるからね?」
『なんでいのちゃん、ご飯食べないの?!俺に白米に合うおかず、いっつも作って!って言うほど好きなくせに!』
「......あー。」
ちょっと気まずそうに、目線を逸らしたいのちゃん。
そして、頬を指先でかきながら、ちょっと言いづらそうに言葉を発した。
「その...朝さ、炊飯器開けたら...ご飯、なくて。...いつもだいちゃんに任せっきりだったから......たまには、いっか、って」
『えっ...』
確かに、いつもだったら俺がやっていたことだ。
別にそれを苦とも思ってなかったし、むしろ生活の流れの中に溶け込んでたから全然気づかなかったけど。
ご飯好きないのちゃんがきっと忙しい時間の中これならすぐ作れると思って作ってくれたんだろう。
......なんだか、可哀想な可哀想なこと、したな。
『ごめん!今すぐ炊けばギリギリ...』
「大丈夫!さっきセットしてきたから」
『......あっ...そ、か...ありがと』
忘れていた、小さな体だということを。
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翠恋(プロフ) - 名無しさん» 名無しさま、コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!またどこかの作品でお会いできたら光栄です、呼んで頂きありがとうございました! (2020年3月28日 7時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 完結おめでとうございます!小さくなった有岡くんを想像しながら読んでいました。世界観が優しくて、読んでいて癒されました^_^ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 2b47a80d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年12月12日 17時