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その後は、いのちゃんが作ってくれた夕ご飯を一緒に食べて、ドールハウスのお風呂に入ってから2人でテレビを観るという、いつもと変わらない流れ。
そして、寝ようとしたところで突然いのちゃんが「あああ!」と大きな声を上げた。
なに、と聞こうとした俺の耳に聞こえてきた言葉。
「......だいちゃんと、一緒に寝れない...!」
『あー...そうだね。潰されたら嫌だし』
「てことは...!俺はだいちゃんに触れられないということで...えっちもできないっていうことか?!」
『......そうなるね』
「うわぁぁぁ!そんな...!」
頭を抱えてショックを受けるいのちゃんの姿を見て、
やっぱり俺の彼氏は最低だ、と確信した。
無視してミニチュアベッドに潜り込む俺を、テーブルに顎を乗せてじとーっと見つめてくる。しょうがないなぁ、と思いながら、ベッドから下りていのちゃんのところへと歩いていく。
そして、頬に小さくキスをして『おやすみ』って言うと、珍しくいのちゃんは真っ赤になった。
「......くそっ、これじゃ、生殺しじゃねぇかっ...可愛すぎ」
『なんだよ、それ笑 まぁ、戻るまではしょうがねぇよ』
「早く戻るといいねぇ」
そう、俺らはまだ知らない。
いつか戻るだろう、と楽観的な考えが、どれほど甘いものだったかということを。
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翠恋(プロフ) - 名無しさん» 名無しさま、コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!またどこかの作品でお会いできたら光栄です、呼んで頂きありがとうございました! (2020年3月28日 7時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 完結おめでとうございます!小さくなった有岡くんを想像しながら読んでいました。世界観が優しくて、読んでいて癒されました^_^ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 2b47a80d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年12月12日 17時