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次の瞬間、急に視界が真っ暗になったと思えば頭上からはシューッとなにかの噴出される音が響いた。
独特の匂いに鼻を抑えていると、暗かった視界が明るくなり俺の体は宙へと浮いた。そして、目の前にいたのは。
「......だいちゃん!大丈夫だった?!」
『いのちゃん...、おう!助けてくれてありがとう!』
真剣な顔で優しく両手で俺をすくいあげてくれたいのちゃん。
どうやら、俺は玄関の前まで逃げてきたようで、そこでちょうど帰ってきたいのちゃんに救われたということだ。
ホッと安心してる俺とは違って、いのちゃんは未だ真剣な顔。それから「はぁ...」と小さくため息をついた。
「もう良かったよ〜...てかなんで降りてんの?危ないじゃんよ〜」
『え...だって、暇なんだもん。それに、』
「ん?」
『......なんでもない、』
何となく、言いづらくて言葉を濁してしまった。
そんな俺にいのちゃんは黙って指先で俺の頭を撫でてからドールハウスのところに戻してくれた。
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翠恋(プロフ) - 名無しさん» 名無しさま、コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです!またどこかの作品でお会いできたら光栄です、呼んで頂きありがとうございました! (2020年3月28日 7時) (レス) id: fb1d0da99a (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 完結おめでとうございます!小さくなった有岡くんを想像しながら読んでいました。世界観が優しくて、読んでいて癒されました^_^ (2020年3月27日 22時) (レス) id: 2b47a80d13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2019年12月12日 17時