022 ページ22
・
乗り込もうと歩き出した俺だったが、神山くんの気配を感じられず振り返ると、彼は立ち止まったままやった。
そこでようやく気がついた。
彼の頬が、涙で濡れとることに。
「......神山くん...?」
「......ホンマに...優しすぎんねん......あっくんは...」
ついにはグスグス泣き出してしまった彼。
俺は、すぐに電車から下りて彼の腕を掴みホームの端へと移動した。
そして、電車が走り出して誰も居らんくなってから、俺より少し背の低い彼を抱きしめた。この時は、なんでか知らんけど守ってあげたくてしゃあなかった。
「......しげ、おかさん...?」
「我慢すんなや......俺が居ったるから、好きなだけ泣けばええやん」
「うっ......グスッ...あっくんのあほぉ...!うわぁんっ...!」
子どものように泣きじゃくる彼は、心の底から照史のことを慕い、好きやったことが身に染みるほど分かった。
俺の胸は今、張り裂けそうなほどに痛い。
好きな人が好きな人を想って泣いてることも、
俺が勝手に失恋していることも、
後ろで照史が『ごめん』と、小さな声で謝っとることも。
・
436人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翠恋(プロフ) - 笙緒さん» 笙緒さま、コメントありがとうございます!そう言って頂けてとっても嬉しいです!ありがとうございました、また違う作品でお会い出来るように頑張りますのでどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 14時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
笙緒(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても素敵な作品をありがとうございました。もう最後は泣いて泣いて(笑)すごく感動しました!どうかお幸せに...と思いつつホッコリとした気持ちになりました。また素敵な作品をお願いします! (2019年7月21日 13時) (レス) id: 2935873422 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ? は ま たさん» ? は ま たさま、コメントありがとうございます!拙い文章でしたが、お届け出来たら嬉しいです!励みになります!これこらも頑張って作品をお届けしていきます、どうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 樹れれ*さん» 樹れれ*さま、ついに完結しました!ありがとうございます!これからもいろんなCPでの作品をお届け出来たらと思います、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 莉子さん» 莉子さま、コメントありがとうございます!拙い文書でイメージが伝わるか不安もありましたが、無事に届いたようで嬉しいです!ありがとうございます!これからも新しい作品を作れたらと思いますのでどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:時雨 | 作成日時:2019年6月23日 22時