レンタル彼氏《 in × ar 》

Episode : 16 ページ16

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近くのトイレで着替えて、鏡を見るとそのオレンジ色のパーカーは思ったより派手さは感じられなかった。

ちょっとだけどきどきしながら待っててくれてるいのちゃんのところへ小走りで向かった。「お待たせ」と言った俺の方を見て、口が開いた。




「......に、似合わない？」


『ううんっ...！想像してたよりも、めっちゃ可愛いから、』


「うぇぇ?!あ、あり、がと...」






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どうしてだろう、いのちゃんに可愛いって言われると熱く感じるのは。



どうしてだろう、いのちゃんに褒められると嬉しいのは。



どうしてだろう、いのちゃんが笑うとどきどきするのは。






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「__________......だいちゃん？」




「......っ?!」




『だいき、知り合い？』







後ろの方から声を掛けられて振り返ったのは、当然の行動だったはず。

思ってもみなかったのは、そこに山田の姿があったから。




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