検索窓
今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:2,737 hit

8 ページ8

家の近くのカフェ、マ・メゾンで宏紀の引退祝いをすることになった。

少し遅れて店に入ると、



「あ。A〜!」


と、宏紀が泣きそうな顔で私を仰いだ。


『どした?』

「高校、山吹中央に行けないって、担任から言われたんだって」



こまが唐揚げを頬張りながら教えてくれた。



「いっくん。見捨てないでね!」



宏紀が櫛谷の手を握って圧をかけている。

私が席に着いたタイミングで、入店を知らせる音が鳴った。




「あれ?Aさん?」



最近聞いたことのある声。
声の方を振り向くと



『あ。田中』



友人数名と店に入ってきた田中が目に入った。



「え?友達?」


田中が、ミルフィーユの5人を見ながら驚いたように私を見た。

この人、私に友達が1人もいないと思ってたのか。
逆に、5人も田中くんを見て、


「「友達?」」


と驚いている。



『友達、いるから。』



どちらにも伝わるように言うと、
田中くんは嬉しそうに笑った。

田中くんは、部活帰りなのか
大きな荷物を抱えていた。



「もしかして、バスケ部っすか?」



宏紀が目を輝かせていた。



「あ。そうです」



そうなんだ。
私は田中くんのこと、何も知らない。



「俺、吹中に入って、先輩とバスケできるように頑張ります!」



その言葉に、また笑みを濃くした田中くんは



「頑張ってね」



と言い残して友達の方へ戻って行った。

その様子を追うように見ていると、




「何飲む?」



穂積が珍しく気を利かせた言葉に
仲間の方へと意識を戻した。

9→←7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
11人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ころっけ - いかがお過ごしでしょうか?小説についてですが書くのを休まれても、ずっと上げなくても全然大丈夫なので、気長に待ちたいと思います。とにかく、無理のなさらないようにお願いします(*ゝω・*)書くつもりがもうないようでしたら、そうおっしゃって頂いたら幸いです! (6月17日 22時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» プリ小説読みました!最近追加されたんですね✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。同じ漫画にハマってる人がいると言うのはとても嬉しいですね!完結後のお話ってところもとてもワクワクしますよね!教えていただいて、ありがとうございます( *´`*) (6月11日 0時) (レス) id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - ホントそうですね、!この漫画の夢小説は少ないので、あいさんが更新してくれるたび、嬉しい限りです(о´∀`о)プリ小説の方にも、テリトリーMの住人の夢小説が、新しく上がっています!そちらも良いと思うので、良ければお時間ある時見てください!応援してます! (6月10日 20時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» この後の展開迷いますが。。。。みんな幸せになって欲しいです( ; ; ) (6月9日 14時) (レス) @page37 id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - くぅ、、悲しいです。( ;∀;)幸せになって欲しい。 (6月7日 19時) (レス) @page26 id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あい | 作成日時:2023年6月5日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。