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宏紀がバスケをしている姿は、いつもと違って真剣で

だけど楽しそうでキラキラしていた。


結果は負けてしまったけど、
仲間との絆の強さを感じるいい試合だった。
何様って感じだけど。


宏紀が瑛茉ちゃんと話してるの見ながら、
私は差し入れが入った袋を握りしめた。


渡すタイミングって難しい。
でも、絶対今じゃないことは分かるから。


宏紀がマネージャーに呼ばれて部員の方へ向かう時も
少し追いかけてみたけど。

結局渡せなかった。



みんなの元に戻ると、こまが走ってどこかへ行ってしまった。

その後を追う櫛谷。


私はすぐに穂積を見た。


『穂積。』

「なに?」



私から目を逸らした様子に
こまが穂積のことで傷ついたことが分かった。
あたりまえだ。
穂積と彼女が一緒にいるところなんて
絶対辛いに決まっている。



「ねぇねぇうちらも海行かない?」

「もちろん!行こう」


花蓮ちゃんと瑛茉ちゃんの会話が聞こえる。


『えっ。。。』


絶対に行っては行けない。


「いや。俺らは帰ろう」

「えぇ。せっかくだしちょっと寄ってこーよ。」



花蓮ちゃんに同調する瑛茉ちゃんの腕を掴んだ。



『ごめん。私ちょっと体調悪くて。瑛茉ちゃん一緒に居てくれない?』

「え?!大丈夫?」


瑛茉ちゃんが私をいすに座らせると


「救護の人とか呼んでこようか?」


そう言って心配そうに表情をゆがめた。

あぁ。
この子は私にも優しくしてくれるんだ。


そう思ったのもつかの間。

穂積が私の額に手を当てた。



「症状は?」

『え?』



いやいや。
察してよ。
そういうのじゃないから。
こまのためだから。
嘘じゃん。

穂積だって、瑛茉ちゃんを海に近づけたくなかったでしょ?
櫛谷のために。

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ころっけ - いかがお過ごしでしょうか?小説についてですが書くのを休まれても、ずっと上げなくても全然大丈夫なので、気長に待ちたいと思います。とにかく、無理のなさらないようにお願いします(*ゝω・*)書くつもりがもうないようでしたら、そうおっしゃって頂いたら幸いです! (6月17日 22時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» プリ小説読みました!最近追加されたんですね✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。同じ漫画にハマってる人がいると言うのはとても嬉しいですね!完結後のお話ってところもとてもワクワクしますよね!教えていただいて、ありがとうございます( *´`*) (6月11日 0時) (レス) id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - ホントそうですね、!この漫画の夢小説は少ないので、あいさんが更新してくれるたび、嬉しい限りです(о´∀`о)プリ小説の方にも、テリトリーMの住人の夢小説が、新しく上がっています!そちらも良いと思うので、良ければお時間ある時見てください!応援してます! (6月10日 20時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» この後の展開迷いますが。。。。みんな幸せになって欲しいです( ; ; ) (6月9日 14時) (レス) @page37 id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - くぅ、、悲しいです。( ;∀;)幸せになって欲しい。 (6月7日 19時) (レス) @page26 id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2023年6月5日 15時

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