検索窓
今日:4 hit、昨日:40 hit、合計:2,776 hit

34 ページ34

これは、正当防衛だ。


先に仕掛けてきたのは宇戸さんだし。

話をすれば嫌がらせなんて辞めるだろう。

そう思って屋上に呼び出したんだけど。



急にビンタをしてきたのだ。



「あんた、田中に色目使うなよ。きめぇーんだよ」


いや。色目使ってないし。

というか、色目ってなに?

私は友達と話することさえも許されないのだろうか。



というか、平和的に解決したいんだけど。



黙っていると、首を掴まれて



「あんたに好かれる人が可哀想だわ。」


と言われた時に、
平和的な解決は諦めた。



首を掴んでいる手首を握ると、首を掴む手の力が弱まった。

その手をそのままねじりあげる



『もしかして、差し入れ渡したって嘘ついたの?』


と聞くと、



「当たり前でしょ 」



っていうから
髪の毛を掴んでフェンスに体ごと押し付けてあげた。



『じゃぁ、田中が手作りは無理って言ったのも嘘?』

「はぁ?どうでもいいだろ!」

『どうでもよくない』



髪を握る手に力を入れ、股の間に膝を入れ込むと



「。。。。嘘だよ。田中はそんなこと言わない」



なんだ。

よかった。

やっぱり、田中は相手が傷つくようなことはしない人だ。




『宇戸さんがしたことは、田中くんの名誉も傷つけたってこと、分かってね?』

「っ。。分かったから!ごめんって!離して!」



彼女が声を上げた時ドアが空く音が聞こえた。



「A、ちょっと落ち着こうか」



櫛谷の声が聞こえて振り返ると

そこには田中くんもいて。



なんだか、見られてはいけないものを見られたような。


パッと手を離すと
宇戸さんは走って去っていった。


多分明日からは平和な学校生活が戻ってくるだろう。




「Aさんって、かっこいいね」



田中はそう言って笑った。





こま。


私、田中を好きになると思う。
そんな気がする。

35→←33



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
11人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ころっけ - いかがお過ごしでしょうか?小説についてですが書くのを休まれても、ずっと上げなくても全然大丈夫なので、気長に待ちたいと思います。とにかく、無理のなさらないようにお願いします(*ゝω・*)書くつもりがもうないようでしたら、そうおっしゃって頂いたら幸いです! (6月17日 22時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» プリ小説読みました!最近追加されたんですね✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。同じ漫画にハマってる人がいると言うのはとても嬉しいですね!完結後のお話ってところもとてもワクワクしますよね!教えていただいて、ありがとうございます( *´`*) (6月11日 0時) (レス) id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - ホントそうですね、!この漫画の夢小説は少ないので、あいさんが更新してくれるたび、嬉しい限りです(о´∀`о)プリ小説の方にも、テリトリーMの住人の夢小説が、新しく上がっています!そちらも良いと思うので、良ければお時間ある時見てください!応援してます! (6月10日 20時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» この後の展開迷いますが。。。。みんな幸せになって欲しいです( ; ; ) (6月9日 14時) (レス) @page37 id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - くぅ、、悲しいです。( ;∀;)幸せになって欲しい。 (6月7日 19時) (レス) @page26 id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あい | 作成日時:2023年6月5日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。