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「試合、行くの?」


穂積が私の顔を見ずに呟いた。


『行くよ。』



変わりたいから。


恋愛が大切なわけじゃない。


だけど
私も誰かに大切にされて

同じように誰かを大切にしたい。



それが田中くんだとは思わない。

でも

今までミルフィーユの5人以外と関わってこなかった自分、
過去の思いに囚われている自分を変えたいと思ったから。



『タカさん、ご馳走様でした。』



マ・メゾンを出ると穂積も後を追うように出てきた。




「ひろくんのことは、どうでもいいのかよ」








その言葉に私は立ち止まった。








『どういうこと?』

「お前、ひろくんのこと好きだろ。」




は?

なにそれ?

なにそれ。



なんで穂積が?





『好きだよ。友達じゃん。』


穂積の方を振り向くと
まっすぐに穂積の目を見た。



「奥西が来てから、ひろくんへの対応変えただろ。バレてるから。」

『違う』

「あ。そう。」



宏紀が好きな人は瑛茉ちゃんで、瑛茉ちゃんもきっと。そのうち。


だから。



立ち尽くす私を追い越すと
穂積はマンションへと入っていった。




いつから。


いつから気づいてた?



心臓がうるさい。



感情を隠すことは得意だった。
感情を殺すことも得意。

それは、幼い頃の私が社会で生き残るために必要なことだったから。




「あれ?A?」



背後からかけられた声に
泣きそうになる。




今日はつくづくタイミングが悪い。





『おかえり。宏紀。』

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ころっけ - いかがお過ごしでしょうか?小説についてですが書くのを休まれても、ずっと上げなくても全然大丈夫なので、気長に待ちたいと思います。とにかく、無理のなさらないようにお願いします(*ゝω・*)書くつもりがもうないようでしたら、そうおっしゃって頂いたら幸いです! (6月17日 22時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» プリ小説読みました!最近追加されたんですね✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。同じ漫画にハマってる人がいると言うのはとても嬉しいですね!完結後のお話ってところもとてもワクワクしますよね!教えていただいて、ありがとうございます( *´`*) (6月11日 0時) (レス) id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - ホントそうですね、!この漫画の夢小説は少ないので、あいさんが更新してくれるたび、嬉しい限りです(о´∀`о)プリ小説の方にも、テリトリーMの住人の夢小説が、新しく上がっています!そちらも良いと思うので、良ければお時間ある時見てください!応援してます! (6月10日 20時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» この後の展開迷いますが。。。。みんな幸せになって欲しいです( ; ; ) (6月9日 14時) (レス) @page37 id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - くぅ、、悲しいです。( ;∀;)幸せになって欲しい。 (6月7日 19時) (レス) @page26 id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2023年6月5日 15時

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