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祭り当日。

こまのお母さんに着付けをしてもらって、
一旦家に帰り、ヘアセットとメイクを済ませた。


初めての浴衣。

緊張する。


今年は宏紀が来ない。
なんだか寂しい気もするけど、学校の友達を大切にしなきゃいけないよね。




祭りの会場の入口で合流するともうみんな集まっていた。




『遅くなってごめん』

「え?A?」

『なに?』



驚いたような穂積と櫛谷を睨むと



「かわいいでしょ?」


と、自慢げなこまが抱きついてきた。
少しだけ体温が高い気がしたのは、気の所為?



「浴衣初めてじゃない?」


似合うねと褒めてくれた櫛谷と、


「うけるwww」



と笑ってる穂積。


そりゃ、こまや瑛茉ちゃんみたいにかわいくはないだろうけど、
失礼すぎるでしょ。

横腹に拳を入れると、




「唐揚げやるから許せって」



そう言いながらもまだ笑ってる穂積に
もう1発食らわそうと思ったら、こまが転んだ。



『大丈夫?』



こまを支えようと手を取ると、やっぱり熱い。

下駄の鼻緒が切れそうになっていたみたいで、




「私、履き替えてくるね」



そう言って会場の外へ向かって歩いていくこまの後ろ姿をみて、
私はどう動くべきかを考えた。




『こま、熱があるかも』



全員に聞こえるようにつぶやく。


誰が動く?


全員の表情をみると、
ひとり、心配そうに眉をゆがめた。




「俺、行ってくる」




櫛谷が走ってこまを追いかけて行った。




瑛茉ちゃん。
ごめん。


だけど、櫛谷がこまを想う気持ちは10年ほど続くくらい深いものなんだよ。


瑛茉ちゃんで書き直すにはまだ早い。

櫛谷が去っていった方を見て、
瑛茉ちゃんは


「私も行ってくる」


そう言った。

強いね。




「待ってる間になんか食うか?」



穂積が空になった唐揚げの容器を潰した。
頷くと


「チョコバナナあるかなー」


と言いながら歩き出す穂積。

分かられてるって、なんかいいね。

銀鼠祭りでいつも食べているチョコバナナ。

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ころっけ - いかがお過ごしでしょうか?小説についてですが書くのを休まれても、ずっと上げなくても全然大丈夫なので、気長に待ちたいと思います。とにかく、無理のなさらないようにお願いします(*ゝω・*)書くつもりがもうないようでしたら、そうおっしゃって頂いたら幸いです! (6月17日 22時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» プリ小説読みました!最近追加されたんですね✧*。٩(ˊωˋ*)و✧*。同じ漫画にハマってる人がいると言うのはとても嬉しいですね!完結後のお話ってところもとてもワクワクしますよね!教えていただいて、ありがとうございます( *´`*) (6月11日 0時) (レス) id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - ホントそうですね、!この漫画の夢小説は少ないので、あいさんが更新してくれるたび、嬉しい限りです(о´∀`о)プリ小説の方にも、テリトリーMの住人の夢小説が、新しく上がっています!そちらも良いと思うので、良ければお時間ある時見てください!応援してます! (6月10日 20時) (レス) id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ころっけさん» この後の展開迷いますが。。。。みんな幸せになって欲しいです( ; ; ) (6月9日 14時) (レス) @page37 id: 17114c4078 (このIDを非表示/違反報告)
ころっけ - くぅ、、悲しいです。( ;∀;)幸せになって欲しい。 (6月7日 19時) (レス) @page26 id: 87ea796562 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あい | 作成日時:2023年6月5日 15時

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