【コラボ】学園という名の…②【歌い手】 (ページ9)

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なにを？～女主視点～ページ9

―――ちゃん

ん？

――――ちゃん起きて

なに？

「――…ちゃん、柚子ちゃん起きて！」
『ひぇ！？はいっ((ｺﾞﾂﾝ』
強く揺すられて思わず飛び上がる

そしたら何かに額をぶつけた

「―っいった」
『った……あ、しゃむおんさん！？ごめんなさい！』
額を抑えて顔をあげると
同じく額を抑えて涙目になっているしゃむおんさんがいた

「だ、大丈夫…」
『ほんとにごめんなさい！』
「僕も悪かったんだし…そんなに謝らないで？」

なんだこの人
なんだか輝いてみえる

『しゃむおんさん大好き！！』
「え、うわっ」
「はーいそこイチャイチャしなーい」
「『してません！』」
らむ先輩の棒読みの言葉にハモって否定する

あ、というかこの人たちいつからいたんだ？

『あの、いつからここに？』
「ん？さっき」
『さっき…』
「女の子の部屋に勝手に入るのもどーかと思うよね！」
「いや９６ちゃんも入ってるから」
「私は女の子だからいいんだよ！」
「え…」

店長さんの微妙な反応を見て96猫さんが食いついて…なにやら喧嘩を始めた

「はあ…ごめん柚子ちゃん」
「様子見に来ただけだったんだけど…」
しゃむおんさんとらむ先輩がため息をつく

この二人の様子を見る限り、96店長はいつもこんな調子のようだ
止めに入らなくても大丈夫かな？

「あ、ほっといてもいいよ…てわけにもいかないね」
らむ先輩はそう言うとギャアギャアと騒ぐ96店長に近づきなにやら囁いた(？)
そして96店長が大人しくなるとこちらを振り返った

「これで大丈夫だよ」
『あ…はい、ありがとうございます』
怖いとか思ってない。決して思ってないぞ。

すると突然部屋の扉が開いて――――――

「ただいま―…」
「ﾋｯｸ…」

ろん先輩と姫歌ちゃんが入ってきた

え、どうして姫歌ちゃんがいるの？
どうして姫歌ちゃんを連れてきたの？

「お邪魔してます」
「…なんでいるの？」
「柚子ちゃんの様子を見に」
「そう…ならもういいでしょ？早く出てって」
『せ、先輩…！』

やめてくださいと言おうとすると、姫歌ちゃんが突然手を前に出した
そこには、深くはないけど浅くもない傷が…

思わず目覚まし時計を落とす

「…この手首の傷、空君にやられたんです」

『…何を言ってるの？』

ほかに言えなかった