【コラボ】学園という名の…②【歌い手】 (ページ6)

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発作～男主視点～ページ6

「柚子ー？」
「ノックする前に入っちゃだめでしょ」
『それナノの癖だから治んないよ』
「おいおい、まじかー」
「みんな静かに…」
「しゃむくん！君はノックしてから入るよね？」
「え？あ、はい…」
「ナノだけー？」

いきなり入ったからか柚子は固まってる
というかこれはヤバくないか？

「おい…」
「「「「「天月君？」」」」」
やっぱり
やばい…
天月君が怒ったら確か

「テメェらうるせぇんだよ」
そうですよね…
いやー今日も怖かったよ天月君

「「「「「(￣◇￣;)はい…」」」」」
うんそうなるよね

『いきなりごめんなー』
柚子に声をかけるとうしろから

「ごめんなさい…」
しゃむくんの謝罪が聞こえた
いや、しゃむくん悪くないから

「今日出席してないって担任のせんせーが言ってきてねー」
「そしたらそらるんが…」
「「全員で行ってこい」」
「っていうからろんがでた瞬間に入らせてもらいましたー」
そのパート分けで説明はいらないと思う

「熱あるみたいだけど大丈夫～？」
顔が赤いのはそのせいか

「あ、はい…」
しっかし…

「だって！大丈夫だよ店長！」
そう、今マリー化してる店長
理由はバカらしい

「か、風邪うつんないよね？」
さっきからこの調子
大丈夫だって言ってもマスクを何重にも重ねている
アホか

『大丈夫だよ店長俺が大丈夫なんだから』
「そうそう！体弱い空が大丈夫なんだから」
そう、俺はここ最近発作や喘息で倒れまくってたり死にそうになったりと色々

「な、なら…」

「あれ～？店長空のこと信じないじゃなかったっけ？」
おい！アンさん！
なんでそこ触れる！

「うう…ごめんなさぁぁぁい！！」
やっぱそうですよね…

『なんで言っちゃうんですかアンさん…』
呆れながら店長の頭を撫でる

「てへっ☆」
………
今アンさんの顔は汗でものすごい

『はぁ…』
こういうノリを抜け出せる日はいつくるのか…

「あ、えと…」
？
ベッドの方を見ると柚子が話したがってた

「どーしたー？」
みんな不思議に思いながら振り返る

「あ、いや、空君大丈夫かなって」
大丈夫？
ああ、黒川のことね

「まぁそっちは大丈夫だよ」
「そっちはね」
二回言わなくてもいいよと言おうとしたが突然の苦しさに襲われその場にうずくまる

「えっ！？」
柚子の驚きの声が聞こえる
でもそんなの聴いてる暇などなかった
やばい…
呼吸ができない
胸がいたい

「空―…！」
最後の声は俺の耳には届かなかった