【コラボ】学園という名の…②【歌い手】 (ページ22)

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まふまふは力持ち(ノ)・ω・(ヾ)～男主視点～ページ22

『柚子？』
声をかけてみるも反応なし
意識がないのか…
どうしよっかなぁ
俺じゃ多分生徒会室まで運べない
資料室にしゃむくんと天月君がいるだろうけどそこまで行くのにも時間がかかる
アンさんは反対側の校舎から鍵を占めていくから余計に時間かかる

こういう時俺の体は使えない
たったひとり担ぐこともできないのだから

『こまったなぁ…』
ここから一番近くて

らむ先輩のいる図書室かな
でも１０分以上かかる
いや、ナノとかアンさんならもっと早いんだろうけど

「誰かいるの？」
遠慮がちに聞いてくる声

『誰？』
裏口の方から聞こえた気がしたんだけど…

「やっほースズムだよ」
なんだスズム先輩か…
どうせならもっと別の人が良かった
この際96店長でもいい
なのに…スズム先輩か

「そんな残念そうな顔されるとめっちゃ傷つくんだけど」
あーはいはい
傷ついてろ勝手に
俺はスズム先輩を無視して隣の声をかけた

『えーっと…こんにちは』
少し人見知りなのか警戒してるのかスズム先輩に寄り添っている

「まふくん～挨拶ぐらいしよ？」
おいスズム
何イケメンを笑顔で脅迫してるんだ…じゃなくて！

『柚子忘れてた！』
一番大事なことを忘れていた

「何？倒れたの？」
『怪我で意識不明です』
こういう時のスズム先輩の頭の回転は尊敬する

「よし！まふくん！君の出番だ！」
いやいやいやいや！！
どう見てもダメだろ！
と思っていたが

「あ、はい…」
意外と力持ちでした(´・ω・｀)

そのまま生徒会室に行っといてと伝え俺は屋上の鍵をしめた
帰る途中天月君が資料室にいたので声をかけたらもうご飯じゃん！と急いで帰っていった
のはいいんだが

『なんでおんぶ？』
なぜかおんぶされながら帰っている
たしかにこっちのほうが早いけどさ

「いいじゃんいいじゃん」
ああ、これはあれだ
セトみたいな子だ天月君は
でもちょっとだけその背中が暖かかったりして
安心したなんて絶対言ってやんない

柚子…大丈夫かな―…