【コラボ】学園という名の…②【歌い手】 (ページ3)

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こんなに～女主視点～ページ3

『空君…？』

「柚子！どうしたの？」
え、なんで空くんがここに…て当たり前か…生徒会だし

でもどうしよう…来るなって言われたばかりなのに
なんかすごい顔で見られてるし…絶対変に思われたな…

変に言い訳してもすぐ疑われるだろうし

『ろん先輩が…』
そのまま言った…つもり
一言だけだったが空君は理解してくれたみたいだ

すると生徒会室の中から大きな音がして…ろん先輩…
空君が睨むように言うから一応しといた…ちゃんとできていたかは心配だが

するとろん先輩が出てきて空君を睨んだ後、

「柚子ちゃん、早く行こう」
そう腕を引っ張られる
そのまま寮の部屋まで歩いていく

―――――パタン

部屋はとても静かだった
静かすぎて落ち着かないくらいに

「柚子ちゃんはさ…」
『はっはい！？』
突然ろん先輩が目の前に座って真剣な顔で言ってくる
あ…この展開は…

「空のこと、どう思ってる？」
…やっぱり

どうしよう
ここは先輩に合わせるべきなのだろうか
でも…

あぁぁ～～～～～わからんっ
どうして私の頭はこういう時働いてくれないのかなっ！

「ねぇ、どうなの？」
更に詰め寄ってくるろん先輩
少し後ろに下がりながら口を開く

『えっと～…私は…その…』

言えない
空君を疑ってるなんて言えない

どうしよう…ほんとにどうしよう…

せっかく仲良くなれた先輩なのに…
どうしてこうなっちゃうかな

「…まだ整理つかないよね」
『……』
「ゆっくり考えて？でもこれだけは言っておく！姫歌ちゃんは
嘘をついてたようには見えなかった！」
『ーっ』

ろん先輩…ほんとに空君のこと…
昨日はあんなに仲良さそうにしてたのに
もうヤダよ
こんなのヤダよ

「じゃあ、おやすｍ((ｷﾞｭｯ」
ベッドに入ろうとしたろん先輩の服を掴む
そして先輩と目をわせないように下を向いて

『私は…ろん先輩の意見に…賛成…です』

小声でハッキリそう言った

ろん先輩はそんな私を抱きしめて喜んでくれた

でも、胸は痛くて
空君に頼まれた時はここまでではなかったけど
いざ口にしてみると、改めて言葉の重みを感じる

こんなにツラいなんて…

ほんとに嫌だ…