【コラボ】学園という名の…②【歌い手】 (ページ2)

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信用～男主視点～ページ2

「空のことどう思う？」
扉越しに聞こえるそらる先輩の声
話の様子からしてらむ先輩はいないようだ

「最低なやつ」
これはろん先輩の声か…
ってかなんでここに居るの？

「まだ決まったわけじゃないだろお前の悪い癖だぞろん」
悪い癖？
前に聞いたことあったっけ

「僕はただ姫歌ちゃんを信じてるだけじゃん」
「証拠もなく人を疑うのはやめろって言ってんだ空ならなおさらだ」
「じゃあそらるは姫歌ちゃんを疑うの！？」
「そう言ってるわけじゃない
ただどちらかといえばその黒川姫歌っていう奴の方が信じがたいって言ってるんだ」
「なんで！？嘘付いてるふうには見えなかったよ？」
「だが現にひと里は空を信じてる」
なんかすごいことになってきたな…

「空君…？」
この声は

『柚子！どうしたの？』
なんでここにいる
つかコイツも物好きだな
前に俺がここによるなって言わなかったっけ？

「ろん先輩が…」
ああ、呼びにきたのか…

「ちなみにらむは空を信じるって言ってたぞ」
中でろん先輩が机を蹴ったのか大きな音がした

「ろん！」
「…………」
足音が近づいてくる
やばい

『と、とにかく柚子も俺を睨みつけるなりしてね？』
一応念を押しとく

それと同時に扉が開き目があった
やばい聞かれた？

「ふん……」
ろん先輩は俺を冷たい目で睨みつけたあと寮の方へと歩いて行った

「柚子ちゃん、早く行こう」
随分嫌われたみたいだ
態度が全然違う

「空…」
部屋から出てきたみんなの顔は面白いくらいに悲しそうだった

「お、俺もお前なんて信じないかんな！」
そう言い残し部屋に戻っていく店長

「あ、店長！」
あとをおっていく96先輩が呟いた言葉

―ごめんね―

なんで謝る？
別に悪いことしてない

「ナノは信じるよ弟だからね」
『一応ね』
そう付け足すとぶたれた

「俺も疑えないな…」
「やっぱり？歌詞もそうだよねー」
ナノと意見が一緒か

「あらぁみんな信じきっちゃって☆」
この人は論外
アンさんは…ね

「俺はまだわかんないから答え保留」
「同じく」
T先輩はこういうのは慎重に考えるからな
そらる先輩と

「あとは天月君としゃむくんだけなんだけど二人は今いないからねー」
あの二人…
ま、信じるしかないか

柚子これからやっていけるだろうか
俺を嫌うということを

「信用されているのも今のうちよ」