151話 葛藤 ページ38
0対0から始まる後半。
陽花戸からのキックオフで試合開始。
倉田が蹴り出したボールを、笠山がキープする。
その笠山の前に、一之瀬がついた。
一之瀬「はぁぁあ!!フレイムダンス!!!!」
笠山「のわ!!」
一之瀬「鬼道!!」
必殺技で笠山からボールをカットし、鬼道へパスを出した一之瀬。
受け取った鬼道と共に、みんなが陽花戸陣に上がっていく。
志賀「行くぞ!!」
志・黒「「ブロックサーカス!!!!」」
だが、これは鬼道がバックパスして躱す。
パスを受けた吹雪は、そのまま上がって行く。
鬼道「吹雪、シュートだ!!」
栗松「シュートでヤンス!!」
壁山「決めて欲しいっス!!」
春香「…」
全員が、
…アツヤは兎も角、吹雪はどんな気持ち？
きっと誰にも必要とされていないという勘違いを起こしてる。
そして、どんどん自分の殻に閉じ籠って、アツヤを制御出来なくなる。
そしたら、後は…壊れて行くだけ。
吹雪「(みんなが…アツヤに期待してる……
アツヤに…ならなきゃ……
!!違う…ｯ僕は……僕は、吹雪士郎だ…ｯ!!)」
春香「!!」
吹雪は、一瞬
だが、途中で目を固く瞑る。
心の葛藤？に気を取られている隙に、ボールを奪われてしまう。
鬼道「ｯしっかりしろ!!吹雪!!」
塔子「いつものアンタなら、一気にシュートしてたじゃん!!」
春香「ｯ!」
ダメだ…
やめてくれ…
これ以上、吹雪の苦しみを、痛みを、増やさないでやってくれ…!!
春香「…(ﾀﾞｯ」
鬼道「？」
気付けば、僕は吹雪に向かって走り出していた。
鬼道が不思議がってるのなんて、気にしてる場合じゃない。
呆然と突っ立ってる吹雪の正面に回り込み、無理やり目を合わす。
春香「吹雪…無理するなｯ!!みんなはお前の事情を知らない…だからお前を責めるかもしれない。
だがな!!僕は違うぞ!!」
吹雪「!!…」
春香「お前が心の中で葛藤しているのは分かる。それはお前にしか解決できない事だ。けどな？僕を、僕達を頼る事は出来るんだ!!
吹雪、いいか？お前は一人じゃない」
吹雪「??何言ってるの、春香ちゃん…僕は…もうアツヤ以外には…ｯ」
春香「…僕の言葉の意味が、分かるようになるといいね」
俯いて言い、再び雷門陣へ駆け出す。
吹雪…早く…気づけよ…
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杳覇(プロフ) - ルルさん» ルル様！コメントありがとうございます！！ですよね！？立向居君や春奈ちゃんは可愛いですもんね(//∇//) ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2020年5月3日 7時) (
レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
ルル - 立向居や春奈を弟・妹にしたいっていうの、めちゃめちゃ分かります！今後も頑張ってください！ (2020年5月3日 3時) (レス) id: cb30074ec5 (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 奏音さん» コメントありがとうございます！体育祭、承知しました！世界編が終わると中3・高校編に入るので、是非そこで書かせて頂きます！ありがとうございます！！ (2019年9月29日 9時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 萌華さん» 読んでくださりありがとうございます！！ (2019年9月29日 9時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
Vermut(プロフ) - 萌華さん» コメントありがとうございます！チョコレートは、今作にバレンタインデー番外編があった為です。 (2019年9月29日 9時) (レス) id: 37d55cd9aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Vermut | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/0fg38d55121/
作成日時：2018年2月11日 13時
