黒ノ桃 II (ページ5)

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「ごめんね、不安にさせて」
「、ｸﾞｽｯ、ずっと、不安だった」
「うん」
「、、ﾋｸｯ、会社のことまで、ｸﾞｽｯ干渉しちゃいけないって分かってるけど、ﾋｸｯ、」
「ちゃんと聞いてるから、落ち着いて」
「蓮が、ﾋｸｯ、取られちゃうと思ってｸﾞｽｯ」
「うん」
「怖かった、ｸﾞｽｯ、、ﾋｭｯ、ｹﾎｹﾎｯ」
「大丈夫、ゆっくり呼吸しようか」
「ﾝ、、ｹﾞﾎｯ、、ﾋｭｰ、、」
「落ち着いて、これ吸って」

不安だったのが溢れ出してまた泣いちゃった大我、さっきに続いて発作が出て流石に辛そう。

「大丈夫？」
「ﾊｧｯ、ﾊｧｯ、ん、」
「今日は寝よっか」

2回も連続で発作が出てかなり体力を消耗した大我はクタッと力なく俺に身を任せてきた。
ベッドに連れて行きカニューレをつける、発作が出ちゃうとどうしても酸素の濃度が低くなるのと、大我の体力では多く酸素を取り込めないから。

「大我、俺は大我以外興味がないし、大我が大好きだから安心して」
「蓮、大好き」
「うん(チュッ)、しんどいでしょ、今日はもう寝な」
「うん、おやすみ」
「おやすみ」

大我を不安にさせちゃったなと思いながら疲れてすぐ寝た大我の頭を撫でながら、香水の匂いが付いたスーツをクリーニングに出すのと、早くあの人どうにかしないとなと考えていた。
夕食の途中だったから、自分の分を食べて後片付けをして風呂に入って俺もすぐに寝た。