黒ノ桃 II (ページ4)

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「最近ね、よく話しかけてきてくれたり、ご飯誘ってくれたりする女性社員がいるんだよね」
「ﾋｸｯ、ｸﾞｽｯ、、、うん」

ぶわぁっと涙が溢れてる大我、心が痛い。
抱きしめてあげたいけど、顔を見て話したいから溢れてる涙を拭いてあげることしか出来ない。

「ここ数日はボディータッチまでされるようになって」
「、、ﾋｸｯ、ｳｩ、、ｸﾞｽｯ」
「多分俺に好意があるんだと思う」
「ﾋｸｯ、ﾋｸｯ、、ﾋｭｯ、」
「大我落ち着いて、吸入しよう」

泣きすぎて喘鳴が出てきた大我に急いで吸入をする、くたっとしてる大我を抱き上げ落ち着かせる。

「大丈夫？落ち着いた？」
「、うん」
「話してもいい？」
「また泣いちゃうかも」
「うん、でも俺を信じて？」
「分かった」
「その女性から直接告白されたわけじゃないから今俺がどうこう言えないの、でも最近のボディータッチも俺はいい気はしてない」
「うん」
「大我が言ってた女の人の香水の匂いもその人のだと思う、甘ったるい匂い俺は好きじゃないからスーツについてるって言われた時不快だったんだ」
「うん」
「ご飯に誘われても全部断ってるし、話しかけられることも仕事のことじゃないから適当に返してる、媚びるような話し方もベタベタ触られるのも甘ったるい香水の匂いも全部俺は嫌い」
「うん」
「だから安心して？時間はかかっちゃうかもしれないけどどうにかするから」
「わかった」
「俺を信じてくれる？」
「うん信じてる」