黒ノ桃 II (ページ3)

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目黒side

帰るといつものように出迎えてとびついてくる大我、あぁやっぱり大我が落ち着く。
スーツを着替えてると大我が近づいてきて、女の人の香水の匂いがすると言われた、まじかよあの甘ったるい匂いが付いてんのかよとちょっとイラッとしたら顔に出てたのか大我が謝ってきた。
今にも泣きそうな顔の大我、多分色々考えちゃったんだろうなと思い全部話すことにした。

「大我、美味しくない？」
「ううん、美味しいよ」
「体調悪い？」
「ううん、ちが、、ﾋｸｯ、、ｸﾞｽｯ、」
「どうしたどうした、大丈夫？」
「、ｸﾞｽｯ、、ﾋｸｯ、」

急にポロポロ泣き始めた大我、多分あの事だろう。
食べながら話したくなかったから終わってから話そうと思ってたんだけど、泣いちゃったから夕食を止めて大我を抱えてソファにきた。

「大我、何で泣いてるの？」
「ｸﾞｽｯ、、蓮を信じてるけど、だけど、ﾋｸｯ、、不安なんだもん、ﾋｸｯ、俺のこと呆れた？重いでしょ、ｸﾞｽｯ、」
「そんなことないよ、おいで」
「ｳｩ、、ｸﾞｽｯ、、ﾋｸｯ、、」
「ごめんね、不安にさせちゃったよね」
「ちょっと前から、ﾋｸｯ、、蓮が帰ってくると女の人の香水の匂いがしてた、ｸﾞｽｯ、同じ人の、だけど仕事してるから仕方ないと思って、ﾋｸｯ、、気にしないでいたんだけど、」

泣きながらちょっとずつ話してくれる大我、抱きしめてあげると震えてるのがわかる。
大我を不安にさせて、ここまで追い詰めてたのかと思うと余計にあの女性が嫌になるのと同時に自分が情けなく感じる。

「大我、聞いてくれる？」
「ｸﾞｽｯ、、うん」