黒ノ桃 II (ページ12)

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京本side

またあの女性から夜ご飯に誘われたらしくて行ってもいいかと蓮からLINEが来た。
本当は行って欲しくないけど、仕方ないから今日は体調もいいし許した。
だけど、9時過ぎに蓮からもう少しかかりそうとLINEが来て不安で龍也に電話した。

「蓮まだかかりそうなんだって」
「お店の名前とか聞いた？」
「え？あぁ、蓮が言ってくれたけど」
「大我、今すぐ行きな」
「へっ！？」
「不安なんでしょ、大我が行って決着付けてきな」
「でも、」
「さっきめぐからジェシーに帰してくれないってLINEが来てたよ」
「えっ」
「今からジェシーが迎えに行くから、行ってこい」
「わかった！」
「大我頑張れ！」
「ありがとう」

それからすぐにジェシーが車で迎えに来てくれて、教えてもらってたお店へ連れて行ってくれた。

「大我、俺近くで待ってるから何かあったら連絡してきな」
「ありがとう、行ってくるね」
「大我なら大丈夫だよ、頑張って」

ジェシーに背中を押されてお店へ向かった。

「いらっしゃいませ」
「すみません、女性と背の高い黒髪のスーツの男性来てませんか？」
「お連れさまですか？」
「はい」
「かしこまりました、ご案内いたします」

店員さんに案内された先に蓮と女性がいた。
勇気を振り絞って蓮のところに行った。