じゅうはーち ページ20
観覧車の中は外よりも暖かく、静かだった。
その静かな空気を破ったのは浦くんだった。
浦「今日はありがとな、楽しかった。」
窓の外を見ながら言う浦くんはいつにもまして綺麗だった。
『ううん、私こそありがとう、一緒に来てくれて、嬉しかった。』
少し恥ずかしい言葉を言う。
けど、これからが本番だ。
浦「もうあと頂上じゃん、結構早いのな」
そっか、もう頂上か。
言おう、早くしなくちゃ、せっかく二人だけの空間なんだから。
『う、浦くん』
私がそう呼び掛けると
浦「なに？」
優しい口調で返事をしてくれる。
そんなところも好き。
『去年の体育祭の時に実行委員会を一緒にやったの覚えてる？』
浦「あぁ、覚えてるよ」
『その時にさ、見回りしたじゃん』
浦「うん、した」
『それでね？私、浦くんが笑った時に、今まで感じなかった感情が涌き出てくる感じがしたの』
浦「……」
浦くんは何も話さない。
それでも私は続ける。
『で、何日か、こう、モヤモヤするのがあって、なんだろう、なんだろうって考えてたの。それで、浦くんと話してて気づいたんだ。』
『私、浦くんに恋してるんだって』
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 58人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
犬坂@わーちゃん(プロフ) - 狸桜さん» ありがとー！ (2019年12月27日 13時) (
レス) id: 6b5e6236e0 (このIDを非表示/違反報告)
狸桜(プロフ) - 完結おめでと！ (2019年12月27日 13時) (レス) id: defbb4a183 (このIDを非表示/違反報告)
狸桜(プロフ) - 犬坂@坂田家さん» 浦島坂田船の方と、ヤンデレの方で宣伝してきたで！ (2019年11月12日 18時) (レス) id: defbb4a183 (このIDを非表示/違反報告)
狸桜(プロフ) - 犬坂@坂田家さん» わかった！してくる！ (2019年11月12日 18時) (レス) id: defbb4a183 (このIDを非表示/違反報告)
犬坂@坂田家(プロフ) - 狸桜さん» え！マジか！ありがとう！宜しく！ (2019年11月12日 18時) (レス) id: 6b5e6236e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
