先生とろくでなし2 ページ7
銀さんを見た先生はぽかんとした。
｢よォ、その……久しぶりだな｣
｢銀時……すみません、君はきっと私より松陽が生きていた方が嬉しかったでしょうに｣
｢お前が生きてたら、新八と神楽が喜ぶ。俺ァそれでいい｣
きっぱりと言い放った銀さんに、ちょっと目頭が熱くなった。
そして、屋敷の奥から晋さんが出てきた。銀さんがゴクリと唾を飲む音が聞こえた。
｢新八、神楽……誰だァ、そいつは｣
｢この人は｣
｢坂田銀時。万事屋。こいつらの保護者みたいなもん｣
銀さんは早口でまくしたてた。
｢あ、あァ……俺ァ晋だ｣
晋さんはちょっと狼狽えて僕の方を見た。
｢じゃあ神楽ちゃん、行こっか｣
｢ウン｣
｢どこ行くんだ｣
晋さんが不安の混じった目をこちらに向けた。
｢スーパーです。今日は晩ご飯もここで食べるつもりなので｣
晋さんと銀さんのことは先生に任せ、僕らは夕飯の食材を買いに行った。
帰ってくるなり、先生が僕の方へ困った顔でやってきた。
｢新八くん、神楽ちゃん、どうしましょう。銀時が緊張しすぎて晋が警戒してます｣
｢先生がその緊張を解いてやってくださいよ……｣
｢私も緊張してしまって……｣
先生は苦笑した。高杉さんの記憶と魂がかかっているのだから仕方ないけれど、しっかりしろと思ってしまった。
晩ご飯は僕と先生で作った。また子さんと武市さんは別に用があるらしく帰ってこなかった。
｢新八も料理できるんだなァ……今度教えてくれ、退屈で仕方ねェんだ｣
｢はい、いいですよ｣
本当は銀さんに教えてもらえばいいのに、と僕は思った。銀さんはありえないくらい静かで緊張しまくりなのが分かった。
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凛 - 早く続きが見たいです！ゆっくりでもいいので更新待ってます！ (2022年12月16日 19時) (
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作者名：風寧 | 作成日時：2019年10月15日 16時
