不思議な男の子 ページ6
私があまりにも動かなさすぎることに、両親が心配したのは数十分前の出来事
教科書、大鍋を買い、残るは制服とローブをマダムの店に買いに行き
オリバンダーさんの店で杖をかうだけだ
そこで私は先にマダムの店によることになった
扉を開き中に入る。
A「すいません、仕立てをお願いしたいのですが...」
「あぁ、新入生かい？あそこの台に立ってくれないか？ほら、あの男の子が立ってるところの隣だよ。」
従業員の男性の指さすほうに目を向けると、言っていたように一人男の子がいた
美しく整えられ、まっすぐ高い鼻に艶やかな唇、
漆黒の髪に美しい目
美少年というものだ。
だが彼の容姿にあまりそぐわないような薄汚れた服が少し気になった
店員に言われたように彼の横の台に立つ
すると彼がふいに話しかけてきた
「君...新入生？」
A「えぇ、そう。あなたも？」
「あぁ」
A「...一人？？」
「そうだ、…。問題あるか？」
じろりとこちらを睨むようにみてきた
どしたよ情緒不安定か？
A「いいえ？何も問題ないわ。私も学校始まったら知り合いいないから一人だもの」
「？友達いないのか？」
A「えぇ、魔法界にはね」
そういうと驚いたように今まで視線だけむけていたのに顔全部をこちらに向けた
「マグル界にいたのか…？」
A「そう！両親は魔法使いだったのに、グリンデルバルトから逃れるために日本に逃げたの。その時に私が生まれた。両親は私に、私が魔法使いであることを伝えなかったの」
「魔力の暴走は？」
A「まったく？もしかしたら私は魔力の制御がうまいのかもね」
フフンと少しドヤ顔をする
「まだわからんだろう。試したことはあったのか？？」
A「…まだだけど。」
「じゃあ僕のほうがうまいかもな。もう何回もいろんなことを試してたからな」
フンっと少し鼻で笑うように言った
なんだこいつむかつく
むかつくけど......
A「あなた、むかつく。」
「は？なんだ急に」
ムッとしたように顔を歪ませる彼
「ムカつくけど、......なんか一緒に話してて、楽しい！！！」
思わず笑みをこぼしながらそういうと
彼はその美しい目を大きく見開き、こっちを見た
「君は…。」
いつのまにか採寸が終わっていたようだ
杖も見に行かないと、もう行こう
A「あ、もう行かなきゃ...またホグワーツでね！」
そういって店から出た
不思議な子だったな
あ、名前聞くの忘れてた
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年7月20日 15時
