作っちまった ページ30
年と休み期間が明け、授業も始まった
相変わらずトムと森に行っては黒曜と千と遊んでを繰り返している
トムはもう私の前では完全に猫かぶりをやめた
もはや口が悪いのは隠しもしない
「…A、何度言ったらわかるんだ。この魔法役には、蛭の汁は、入れないんだよ！」
A「ザクロの根っこ入れた後に入れたらより質が良くなるんだって！！」
「起き薬の質をよくしてどうする？！むしろ眠れなくさせるつもりか？！」
A「生ける屍の水薬を原液で飲んじゃった人にはいいじゃない」
「そんなことしそうな輩にはそもそもその薬は扱えない！！」
A「なによ、新しい魔法薬を作ろうとした人がやるかもしれないじゃない」
「そうかもしれないが…ってそうじゃない！試験では、普通の質の物しか求められないんだから僕の言うとおりにしろよ！」
こうして口喧嘩をよくするようになった
でも以前のように邪険になるわけでもないし、大体どっちかが折れるし、私が折れると
A「うぐっ…。わ、わかったよ」
「...まぁ徹夜でレポートを書き上げたいってやつに売りつけるにはいいかもしれないな」
こうしてめっちゃフォローしてくれる
私が言うのもなんだけど、トムは私に甘い気がする
ちなみに今回は学年末テストの魔法薬学の対策で魔法薬の調合をしている
魔法薬学の先生はスリザリンの寮監であり、トムと私はお気に入りの生徒なので
テスト対策したいのですがと頼んだらすぐにOKを出してくれた
「順調かな？トム、A」
「スラグホーン先生、はい、順調です」
「私の記憶では、君たちは起き薬を作っているんじゃなかったかな？」
そういって机に置いてあった蛭の汁を手に取る先生
A「私、少し実験をしてみたんです先生。
「実験？」
「なんでもザクロの根っこを入れた後に入れるとよりしつのよい起き薬になるらしいのですよ」
「はっはっは、いいねA、君は実に面白い発想をするね」
そういって私の頭をなで、完成した起き薬(よい質)を手に取った
「これがそうかな？実験台には私がなるとしよう」
「いいんですか？」
「いいのだよトム、私はこういった茶目っ気のある実験は大好きさ」
何気なく私の頭に乗っている手をトムは降ろさせた
君、私が誰かに触れられるの嫌いよね
ん？てか待てよ、眠れなくなる薬？？
勉強や何かで徹夜したいときに使う…。
モン〇ター？作っちまったかもしれん
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年7月20日 15時
