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解決策 ページ17
スルスルとトムの腕を上るブラックマンバ
確かに私は動物が好きだし、その中でも蛇は一等好きだ
でもそれはあくまで画面越しだったり紙面を通してだったりの場合に限る
本物を目の前にしたら体が恐怖に震える
勿論調教された動物なら平気なのだがこれは野生である
冷汗がダラダラ流れる
「...A？どうしたんだい？」
A「トム、ごめんなさい。私確かに蛇は大好きなのだけれど、その、野生の蛇は怖くって」
そういうと少しあきれたようにこっちを見た
なんだこの野郎
「さっきも言ったが、こいつには君に危害を加えないよう言ってあるし、こいつも了承している。なんにも心配することはない」
A「...ねぇトム、あなた、蛇の言葉がわかるの？」
「？そうだが何も珍しいことじゃないだろう？」
...あれ？もしかして彼は自分が魔法族の中でも特別な能力を持っていることを知らないの？
まぁ確かに生まれてすぐからマグルの孤児院に預けられて育てられてたならわかるわけないか
なぜスリザリンの後継者なのに孤児院出身だというだけでいじめられているのかと思ったが
そもそも知らないうえに、ハリーみたいに皆の目の前で蛇と話す機会がなければ
自分がそうだなんて知ることもないだろう
...ん？もしかしてワンチャントムが後継者だってわかったらトムはいじめられないのでは？？
A「……」
「(名前？」
黙り込んでしまった私を心配しているのか、不安そうに顔を覗き込んでくる
......よし
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年7月20日 15時
