【ハリーポッター】魔法にかけられた少女は困惑する (ページ13)

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一人の人間３ページ13

「あんた、好きなの？あいつのこと、異性として」
A「それは絶対に違う。でも急にこんな…。寮が同じなら、言ってくれてたのかな」
「寮が一緒なら、あいつはそもそもあんたとお話なんてしなかったと思うけど？」

言ってる意味が分からなかったし、なんでそう思ったのだろうと顔を布団からあげた

するとマートルはつづけた

「だって、あいつ孤児院出身の純潔一族かわかんないんでしょう？スリザリンはマグル嫌いなんて言葉じゃ収まらないくらいの奴らの集団だし、同じ思想をあんたが持ってたら、自分がいじめられるかもしれないもの」

その言葉を聞いて目を丸くした

あぁ、そうかどうして忘れていたんだろう

彼は孤児院では魔力のせいで、学校ではスリザリンの継承者だとわかるまでマグルの孤児院出身
ということだけでいじめられてきたのだから

・・・もしかして！！！

バッと布団から飛び起き寮から出る

「まったく、世話焼けるわね」

まだ消灯時間まで時間はある

私は学校中を急いで走ってトムを探し回った

いない、

いない

ここじゃない

どこ

どこにいるの

このままでは彼は一人になってしまう
そんなのだめだ

湖の孤島のところに、彼はいた

おそらく、スリザリンの上級生たちに杖を向けられ、傷ついている

咄嗟に杖を出して呪文を唱えていた

A「武器よ去れ！！(エクスペリアームズ)」

使える確信もなかったがうまく使えたようで、はじけ飛んできた上級生の杖をつかんだ

「なんだお前、杖、返せよ」
「レイブンクローの一年のくせして生意気だな」

A「なに、してるんですか。彼に、いったい、何をしてきたんですか！！！！」
「お前には関係ないだろう。教育だよ、スリザリン生として教育してやっているんだ」

ずんずん先輩の横を通り抜け倒れているトムに手を差し伸べる

「なんで、…」
A「馬鹿、なんで相談しなかったの。まさか私がこんな低俗なことする人たちに負けるとでも思ったの？」

そう先輩たちにも聞こえるような大きさの声であえていう
案の定後ろの先輩たちはなんかうだうだ文句を言っている

トムはというと私がこんなことを言うのに驚いた

A「大体、貴方なんで言いなりになっているの。やられっぱなし、いやじゃない？」
「なんで、助けに来たんだ、だって僕は君に…」

A「ひどいこと言った？自覚してるなら今後はこんなこと絶対やめて……友達でしょ？」
トムの瞳がうっすら濡れた