不思議の国のスーパーヒーロー2【JN】 (ページ5)

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You side

JS「気持ちは伝えないの？」

『 …伝えません』

JS「どうして？」

『前みたいなことが起きちゃう… 』

そう言った言葉を聞き逃さなかった先輩は、何かを考えるようにして

JS「それなら大丈夫だよ」

『何を根拠に言えるんですか…？』

JS「 Aちゃんには守ってくる人が沢山いるからかな」

『 … 』

いるでしょ？と微笑むジス先輩は、大丈夫だよともう一度言った

それで、私の中にある怖さがなくなれば簡単に済む話なのに

『 …失礼します』

私は怖がりだから、ダメなんだ

誰もいない廊下を歩いてると、先の方にジュンとヨヌちゃんが見えた

何やら真剣な顔で話をしていて…

『っ、』

ヨヌちゃんがジュンに抱きついた

見たくないとこ見ちゃった

視界がぶわっと歪む感覚がして、抑えようにも抑えられなかった時

JH「行くぞ」

『え、オッパ、』

私の腕を掴んで、玄関まで歩き出したジョンハニオッパ

どこから居たのか、分からない

ジュンたちの横を早歩きで通り過ぎるオッパ

ジュンの私たちを呼ぶ声が聞こえたけど、今は振り向けなかった

JH「 A 」

『はい…？』

JH「今だけ許して」

『え…？』

玄関を出たところで、オッパはそう言って私を抱きしめた

もう、何がなんだかわかんないよ