不思議の国のスーパーヒーロー2【JN】 (ページ2)

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You side

みんなが海に入ってる間、そろそろお昼だと思って海の家に食べ物を買いに行った

「おねーさん！」

『はい…？』

「めっちゃ綺麗ですね！」

『え、あ、ありがとうございます… 』

「 1人ですか？」

『あ、友達と来てて… 』

なんだろうこの人

海の家の店員さんのくせに、お仕事サボってこんなことしてるの？

「あそこの人たちですか？」

『あ、はい… 』

「こっち気づいてないみたいだし2人でなんか食べましょうよ！」

『えっと… 』

「いいじゃないですか〜！！」

あまり強引に感じないけど、言葉の裏に圧を感じる…

『友達が待ってるのですいません』

「いないですよ？友達」

一気に真顔に変わった男の人

掴まれた腕は強くて振り解けない

どうしよう…

JN「 A買えた？」

『わっ』

ふわっと知ってる匂いがしたのと同時にいきなり後ろから抱きしめられた

いきなりすぎて頭が追いつかない私とは反対にジュンは

JN「買えたみたいだね〜、よし戻ろ」

なんていつもの調子で戻ろうとする

手を繋いで

私と同じように固まってた店員さんは、はっとしてちょっと！と声を上げた

その声に反応したのはジュンで、

JN「人の彼女にナンパする暇あるんですね」

「友達なんじゃねえのかよ！！」

JN「彼氏です、残念でした〜」

そう言って、手を引っ張ってパラソルまで黙って歩いた

ジュンはみんなのところに戻っても何も言わなくて

お昼を食べながらパラソルの下でスビンと話した

ヨヌちゃんはジュンの隣から絶対に離れない

そんな2人を避けるように、お昼の後はウォヌと海に入った

『冷た〜』

WN「浮き輪いる？」

『バカにしてるでしょ』

はは、と笑うウォヌは一般的に見てもかっこいいんだと思う

実際モテるし

『なんでウォヌは彼女作らないの？』

WN「いきなり？」

『作ろうと思えばいつでも作れるじゃん』

ただ気になったから聞いてみた

そしたらウォヌは

WN「幼馴染の恋模様が心配過ぎてそんな暇無い」

って、少し悲しそうな顔して言った

『早く素直になります』

WN「そうして」

"俺のためにも"

そう呟いたウォヌの言葉は聞こえなかった