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＊
「 行くよ！ 」
俺の机を叩いて走っていく転校生。
和也 「 … 」
でも、いつものメンバー達と笑ってる。
気のせいだ。
“ かず！何してんの？
ほら、一緒に行こう！ ”
___________
和也 「 えっ？ 」
ぱっと見上げると目の前に。
潤 「 和？ 」
Bluetoothで繋がるイヤホンを外す。
潤 「 イヤホンつけてたのかごめん！
ほら今日は野球だから和も大丈夫！ 」
そうして俺の手を引く。
和也 「 でも…っ 」
潤 「 野球は人数がいるんだよ！
それに野球好きって言ってただろ？ 」
何日か前の昼休みに聞かれた記憶…
考える間もなく、転校生に手を引かれる。
潤 「 いつもイヤホンしてんの？ 」
和也 「 あ、うん。ゲームしてるから… 」
潤 「 ははっ、ほんとゲーム好きだな〜！
野球もゲームと思ってやったらいいよ！ 」
そうして無理やり…
「 潤そいつ連れてきたの？ 」
潤 「 人数足りないでしょ？ 」
「 だからって… 」
潤 「 知ってた？
いっつもイヤホンつけてたんだって。
俺らの声聞こえてなかったかもね〜 」
「 え？ 」
潤 「 紐ないイヤホン！
ほら、最近流行ってるやつ 」
「 あー 」
潤 「 バイト代で？ 」
和也 「 ゲームの音質が良くなるから… 」
潤 「 ははっ、またゲーム！
ゲーム得意だからきっと野球もできる！ 」
「 おい潤。無茶苦茶すぎ…笑 」
潤 「 なんかあればカバーするし。
お前らと違って俺はもう友達だからな〜 」
「 まじかよ、笑
なんて呼ばれてんだよお前。」
潤 「 あー… 」
「 ないじゃn… 「 潤くん 」
「 ん？ 」
和也 「 潤くん
と、心の中ではいつも呼んでます… 」
なんで、なんで…
俺は転校生をかばったんだ。
潤 「 はは、和はシャイだから！
そーゆーこと。笑 」
「 まぁいいや、人数足りないし… 」
そういう友達に。
「 和すっげぇんだから。
お前らが次は誘ってるかもよ？ 」
なんて転校生…潤くんは言う。
そんなことないんだから…
やめとけってほんと。
潤 「 和は左利きだもんな。一塁手？ 」
「 え？ 」
潤 「 できる？一塁手 」
和也 「 あ、いや、外野でも… 」
潤 「 じゃあ外野！ 」
そうして野球開始。
あぁ、俺の方に一発目から飛んでくる。
狙い目だもんな…
まぁ舐められるのが
俺、1番嫌いなんですけど？
今日だけは感謝しますよ、まぁくん。
＊
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作者名：みぃたん | 作成日時：2020年2月5日 21時
